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逆転思考のキャリア“本当の自分”に出会う“海外就職” 田村さつき著

2025年2月7日

海外就職で人生を逆転できる?!

「海外で日本人を必要とする企業はたくさんある」という事実を知っているだろうか?

日本国内や海外で就職活動をしていた頃の私に伝えてあげたかった言葉だ。今このブックレビューを読んでくれている就活中の読者のみなさんに伝えられてとても嬉しい。

「今の仕事が楽しくない」「今の仕事は合っていない気がする」「もっと自分らしく働きたい」という人にぜひ読んでほしいのが本書である。

著者の田村さつき氏は「GJJ海外就職デスク」という日本から海外へのクロスボーダーな就職支援を専門にする会社の創業者であり、人材業界に27年携わり、2万人以上のキャリアを支援してきたキャリアの達人である。

彼女には世界ウーマンの運営を通してとてもお世話になっており、「キャリアを応援したい」という思いがひしひしと伝わってくる人物である。

彼女によると、「今の仕事が楽しくない」という人は、「ゼロ地点の自分」がわかっておらず、そのことにより「心の鎧」があるという。

そんな心の鎧を取るには、「3つの鍵」があり、それは「興味の方向性」「スキル」、そして「価値観」。

つまり、あなたが「何に心を動かされて、何が得意で、どんな人生を歩みたいと思っているか」、その棚卸しが必要であると言う。

また、彼女は「海外では容易に逆転することが可能」だと言う。そのためには「逆転思考」が必要で、その内容を本書を通して伝えている。

その一つ一つをここでお伝えすることはできないので、詳細が気になる人は本書を手にとって読んでほしいと思うが、私が非常に同意した記述があるのでここで紹介したいと思う。

それは、「失敗事例はありますか?」という質問に対する答えで、「行動しないこと」。

行動しない限り、同じ悩みをずっと抱え続けるかもしれないが、小さくでも行動してみることでなんらかの結果が得られる。そして、次の進化した悩みに出会い、前に進み続けることができる。

急に大きなステップを踏む勇気が出なくても、小さくてもいいから一歩前に進んでみる。ダメだったらまた戻ってもいいと思う。そこから少し方向を変えて、また一歩出てみる。

就職に限らず、人生とはそのプロセスの連続ではないだろうか。

これからの日本では、海外で働いたという経験そのものがとても高く評価されるようになると言う。

海外生活を培った能力を活かして、国際的なビジネス感覚をもちながら事業に携われる人材を、このグローバル社会において企業も生き残りを賭けて求めるようになる。

彼女によると「グローバル人材とはいつでもどこでも誰とでも働ける人材」とのことだが、すでに海外経験のある人だけでなく、これから海外に住んでみたい人にとっても、「逆転思考」の方法を知っているだけで結果が大きく違ってくると思う。

昭和の日本型雇用制度が崩壊し、働き方が大きく変わりつつある今、自分らしい働き方・生き方を模索している人にこの本をおすすめする。

Written by 藤村ローズ(オランダ)

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