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お客様のことに関しては守秘義務があるので何も申し上げられません

2019年12月9日
周さと子 (マカオ)

この仕事のやりがいとは?

周:カジノは24時間ですよね、お仕事はシフト制ですか?

佐知子さん:はい。お客様の予定に合わせて出勤時間が決まるので、フレキシブルに動けることが要求されます。

周:おお、、深夜や早朝の勤務もあるということですね。それでいうとチームの皆さんの助け合いが必要ですよね。お仕事のやりがいってどんなところでしょう。

佐知子さん:お客様に「また来ます!」と言ってお帰りいただけたら、嬉しく思います。手配を行うために多くの部署とやり取りするんですけど、年齢、働き方、考え方、国やバックグラウンドが違うスタッフと一緒に働けるところもやりがいの一つかと思います。

周:佐知子さんの会社は従業員数が3万人以上ですよね。建物の数も規模も大きい!大規模ならではの大変さってありますか?

佐知子さん:館内が広いので、ヒールでの移動が大変です。床が大理石で硬く足腰にきますので、できるだけカーペットの上を歩くようにしています。

グループ系列の宿泊施設は10軒、カジノフロアも5か所あるんです。働き始めの頃はホテルの部屋数、レストランの場所、営業時間や各部署の連絡先、どこにどう問い合わせたら情報を得られるのか、分からなくて困りました。

周:慣れるまで時間がかかりそうですね。

佐知子さん:はい、覚えてもまた変わってしまうのでアップデートは欠かせません。

周:それは大変!規模が大きいでいうと、VIPの方が使われる金額も規模が大きそうです。何かお客様の印象深いエピソードなんてあります?

佐知子さん:お客様のことに関しては守秘義務があるので何も申し上げられないんです、、、。

周:さすが、VIP担当~!!お客様は本当に安心してカジノできますね。

 

カジノで働くために必要なスキルは?

周:では、お客様ではなくお仕事の話に戻しますね。カジノで働くためのスキルって何かありますか?

佐知子さん:そうですね、挙げるとすればコミュニケーション能力ですね。手配を行う際にいろんな部署とのやり取りが発生するので。社内共通言語は英語ですが、現場スタッフは広東語、中国語も使うのでいくつか語学ができると強いと思います。

周:言葉はそうですね、カジノには世界中から人が集まりますからね。将来、日本でもカジノができるようですが佐知子さんは、日本のカジノをどのように見ますか?

佐知子さん:まず日本のホスピタリティは既に世界中で認められていますので、ハイレベルの接客を求めて世界から多くのVIPがおこしになると思います。またマカオでは、カジノ税収が潤沢で市民の生活にも還元されていますので、そのような経済効果も少なからず見込めると思います。もちろん、中には依存症になってしまう方もいるわけですから良い面ばかりではないと思いますけどね。

周:確かに。カジノの国に住む私達からしたらカジノの存在は結構プラスに感じますよね。人々の消費は旺盛ですし治安の悪さも感じないですしね。カジノで働くことの率直な感想を聞きたいです。

佐知子さん:そうですね。この仕事はいろんな方と出会える刺激的な仕事ですし、会社にも同僚にも恵まれていると思います。これからも楽しく続けていきたいですね。

周:本日はカジノでのお仕事を覗けて興味深かったです。いろんな話を聞かせていただき、どうもありがとうございました。

「カジノの仕事」のイメージってそれぞれあるかと思いますが、佐知子さんとお会いしてお話した印象は「ザ・プロフェッショナル」です。

幅広い知識やスマートな身のこなし、言葉の端々から見受けられる思慮深さはさすがのVIP担当者。私がVIPだとしたら、確かに佐知子さんに迎えられて、スムーズな手配をしてもらい、お喋りを楽しんだ上で大勝ちしたいです。笑

日本でも2016年にカジノ法案が成立し、カジノ解禁に向けての動向が注目されています。

カジノやIR(統合型リゾート施設)は多くの雇用を生みます。カジノで働くということに興味をもたれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

マカオでも、日本のおもてなしが体現されていると感じた今回。

世界で活躍する日本人女性をますます応援したくなるインタビューでした。

Written by 周さと子(マカオ)

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