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22歳シングルマザーと子供3人がたどり着いた本当の南国ライフ

2020年4月3日
新井ステラマリー明子 (フィリピン)

シングルマザーに限界が、限界の先に見えた希望

セブ島に来たのに何年も海や自然の中でリラックスすることも出来ず、人間関係、仕事、子育ての問題に追われるばかりの日々。24歳の頃に突然の不安や気分障害、不眠症に日々悩まされ精神的、身体的にものすごく疲れ果てていました。

感情の差もかなり激しくなり急に泣きたくなったり、急に悲しい感情に襲われて息苦しくなったり、色々と調べてみるとうつ病になっていました。唯一の救いはどんな時も話を聞いてくれるフィリピン人の友人がひとりいてくれたことです。

本当にフィリピン人の良いところは誰かが困っている時、人に寄り添うことが出来ることだと思っています。25歳後半になって休む間もなく騒がしい日々を送っていた私でしたが、仕事にはとても恵まれお世話になった上司のおかげでたくさんの事を学ばせて頂き、ひとつの夢を持つことになったのです。

『30歳までに自分の会社をつくること。』 当時は学歴もなく気合いと自分の直感だけで生き抜いて来た私でしたが、自分で定めた目標のおかげで様々なことにチャレンジする大きなきっかけとなったのです。

その後、残念ながらお世話になった会社はセブ支店を閉じてしまいましたが、それがきっかけで他の会社に勤めたり、ツアーガイドやブライドコーディネーターのお仕事を頂くこともありました。

さまざまな経験や人脈に恵まれ28歳になった年に、残り2年で自分の定めた夢を実現させなくてはいけないと真剣に悩んでいる時に、当時ご縁があり勤めていたクルージング会社を退職し、29歳の年に大好きなヨットと海に関われる仕事、セブ島に来るお客様を喜ばせたい気持ちから自分で企画クルージング、ボートレンタルビジネスを始めました。

主に大型ボート、ヨット、クルーザーを使った他とは違う豪華なアイランドホッピングやサンセットクルージング、イベントクルージングなどをしています。サンセットクルージングではプロポーズ企画のオーガナイザーをしたり、サプライズプランを考えたりと、誰かの幸せな瞬間に関われる瞬間ほど幸せなことはありません。

最近は親子留学がセブ島で流行っていることもあり、小さなお子様のいるご家族でも安心して優雅にアイランドホッピングを楽しめる企画を同じシングルママ同士で実行しています。

その他にも、セブ島最大ナイトマーケット(屋台村)に小さなフードスタンドを出店していて飲食関係のお仕事やそれに関わるコンサルのお仕事も頂いております。

 

セブ島の全てに感謝、セブは女性が堂々と輝き自分らしく働ける場所

当時幼かった子供たちも、今では長男12歳、長女11歳、二女9歳になり騒がしかった子育てにも余裕が出来て今では子供との時間、自分の時間も楽しめるくらい充実した日々を過ごしています。

セブ島で働いている女性たちは本当にキラキラしていてエネルギッシュな方が多いです。夢や目標に向かって道を切り開いていける女性が多いと実感しています。

日本からセブ島に来るママさんたちも、ビジョンをしっかりと持っている素敵な方が多く良い刺激を受けています。

24歳の時に私を苦しませていたうつ病も、長い時間をかけ自分自身と向き合うこと、過去の苦しみから自分を解放し、自分のペースで自分らしく生きることの大切さを再確認させてくれた環境があったから乗り越えられたのだと思います。

落ち込んだ時に、いつもひとりでよく足を運んでいた海辺のカフェや、セブ島の綺麗な島々、エメラルドグリーンの海、基本的に陽気な人々からポジティブなエネルギーを受け取っていましたし、発展途上国であるこの希望に満ち溢れた小さな島が心を癒してくれたと実感しています。

先月31歳になり、次の新しい目標もできました。『35歳までに、シングルペアレントと両親のいない子供たちの為のホームを建てること』

そして今年からは、自分と同じような境遇にある若い女性やシングルママの為のセブ移住サポートや、シングルペアレント向けのシェアハウスをつくることにも力を入れて行きたいと動いています。

この8年間、数えきれないほど流した悔し涙と、数えきれないほどたくさん触れた人々の優しさに恩返しが出来るようこれからも日々、学びながらこの島で挑戦し続けていきたいなと思っています。

” The best way to succeed is to discover what you love and find a way to offer it to others. -Oprah Winfrey-”

“成功するための一番良い方法は、自分の好きなことを見つけて、それを他人のために行うこと。-オプラ・ウェンフリー”
(オプラ・ウェンフリーは私が最も尊敬していて憧れている女性です。)

Written by 新井ステラマリー明子(フィリピン)

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