オススメスポット3つと言いましたが、本当はまだまだ沢山の見所が有ります。
マドンナが主演した映画でも有名になった、エビータの愛称で親しまれたベロン大統領夫人の墓があるレコレータ墓地、ラプラタ川沿の港跡地を開発し人気レストランが集まる夜景も美しいプエルト・マデーロ。
今一番人気の地区パレルモソーホー、「世界で2番目に美しい本屋」エル・アテネオは、劇場を改装して、舞台スペースをカフェとして使用、ウィンドーショッピングならフロリダ通りなど。
コリンエンテス通りと世界で最も幅の広い7月9日通りの交差点に立つオベリスク(高さ67.5mのモニュメント)を目印に歩けば、迷子になる事もありません。
旅行に来たら、グルメも大事ですよね。
アルゼンチンもブラジル同様、牛肉とコーヒーは外せません。でもブラジルとは少し違います。
ブラジルでは肉の歯ごたえを楽しむのに対して、アルゼンチンでは柔らかいアンガス種が主流です。日本人には、こちらの方が人気かもしれません。
個人的には濃い目のブラジルのコーヒーの方が好きですが、昔からカフェ文化が根付いているブエノスアイレスには驚くほどカフェが多いのです。
中でもカフェ・トルトーニという160年以上も続く老舗は一見の価値があります。かつては著名人達が集ったこの店はレトロな雰囲気が人気で、朝早く行かないと行列です。
オススメは、甘めのクロワッサンとカフェオレのモーニングセット。コーヒー単品ならブラジルに一票ですが、セットは納得の味です。
最後に忘れてならないのが、タンゴ!
ショーを見るには、タンゲリアへ行きます。夜8時過ぎホテルを出発し、店でゆっくりディナーを堪能します。
ワインなども含まれたフルコースが提供され、お腹いっぱいになった10時頃より生バンドの演奏が始まり、いよいよ華麗なるタンゴショーの始まりです。歌やフォルクローレなども披露されて、お開きになる頃は日付が変わります。
タンゴは、元々ヨーロッパ移民の人達が、船の中で踊り始め、その後も労働の不満や辛さを解消するために踊りました。サンバと似ています。
体力のない女性は移民船でアルゼンチンに着く前に命を落とした事も多く、そこでタンゴは男性同士で踊る力強いものが基本でした。その後、娼婦を相手に踊るペアダンスになり、当初は品のないものとされていました。
時を経て逆輸入でヨーロッパに伝わり、洗練されたダンスとして上流階級で発展しました。
実はタンゴを伝承する人がだんだん減っていて、観光客がショーを観ることでかろうじて続いているとか。
こんな素敵なダンス、伝えていかなくては!アコーディオンを改良して作った楽器バンドネオンの切ない音色、内に秘めた情熱をセクシーに表現するダンス、私はすっかり魅了されました。
魅了された勢いで、ブラジルへ戻った私は近所のスタジオで習い始めました。
アルゼンチンで見た情熱的なショータンゴではなく、日常的に行くホール「ミロンガ」のためのレッスンだったことは、後から知りました。
年齢層の高いクラスでしたが、おじいちゃん達にリードされてステップしてると、なんか踊れた気になるから不思議!
もう少し頑張れたかもしれませんが、全身を耳にしてポルトガル語の説明を聞き、パートナーの足を踏みまくり、すっかり自己効力感低下しました。またの機会に頑張ります。
いかがでしたか?次回は、アルゼンチンから日帰りで行ける隣国ウルグアイのお話もしたいと思います。お楽しみに。
Written by 岩井真理(ブラジル)
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