前回のコラムに続いて、今回も「英語上達への道」の第二弾、テキストブックにはない自然な会話のフレーズ、語彙を学ぶには?
ずばり筆者のおすすめ!「自分のお気に入りの洋書を原文で読んでみる」。
ちなみに私はミステリードラマが好きで、日本でイギリスが舞台の「インスペクターXXX」のドラマ番組を夢中で観ていた。
数年後、イギリスの書店で英語版(当たり前だ)を発見し、買ってみた。初めの1ページで脱落しそうになった。
でも、私はすでに登場人物もあらすじも熟知している。ちょっと我慢して読み進めると「おお、英語ではこういう言い回しするんだ。」と発見があり、楽しくなってくる。
私の大好きな太っちょの警部はこういう言い方をして部下にどなってるんだとか、イギリスのジョークってこんな感じなんだとか、新発見続出。
日本語版もあるので、意味がわからない時は「これってどういう意味だろう?」とすぐチェックできる。
私の好きな警視シリーズ!(上:英語版、下:日本語版)
当然、こうした英語の本がすらすらと読めるようになるには時間がかかる。でも私はこの手法で、イギリス人が実際に日常生活で使うフレーズを覚えた。
そして留学後数ヶ月で「君は英語のフレーズとか一体どこで覚えたの?イギリスにはまだ数ヶ月しか住んでないのでしょう?」と英語の先生に褒められて、やる気満々になった経験がある。
ちなみに現在凝っているのは、写真の警視シリーズ。なかなか和訳版が出ないので愛読者の母はイライラして待っているが、私はもう原本でOK!
単語やスラング、イギリス英語ならではの独特の言い回しに学べることは今でも山ほどある。ポイントは少しずつ、自分の好きな、興味のある分野で!
会話に関しては、自分から機会を作っていくしかない。
状況が許せば、短期間でも是非海外に出て欲しい。周りには一人も日本人がいなくて、頼りになる人がすぐそばにいない、という過酷な状況であればあるほどよい。
そんな簡単に留学なんて。。。という読者も多いはず。そんな時は年に1度でも海外に出てみる。
なにもハワイの5つ星ホテルに泊まらなくていい。近場の東南アジアでもなんでも、とにかく外に出て刺激を受ける。ホテルやレストランの予約も自分で。
イギリス移住後初めてできたお友達を日本食ディナーにご招待
そして刺激を受けてきたら、周りを見渡してみる。近所や職場に外国から来た方はいませんか?お子さんの学校に外国人の生徒さんがいませんか?
もし親御さんに会う機会があればズームイン!異国でがんばっている外国人のお母さん、話しかけられたら喜んでお返事してくれるはず。
特にポイントは、
・どんなイベントでも友人から誘いを受けたら、英語が苦手でもとにかく参加する。うまく会話に参加できなくても「これはリスニングの練習」と割り切る。
・習い事をする。(テニスや料理、なんでもあり。)
・日本食は今や皆に愛される国際料理。即席お料理教室を開催!
やる気と勇気を振り絞れば、意外と身近にチャンスはあるはず。ボランティアもいい。
今は外国人人口も増えてきて、特に都心では日本語学校はもちろん、もっとプライベートでカジュアルな日本語クラスがないだろうか。そこでボランディアでいいから、手伝わせてもらいましょう。
学生たちや、子供向けクラスの場合はその親御さんたちと話す機会もでてくるだろう。学校でのイベント、折り紙や寿司作り、なんでも進んで手をあげて英語のコミュニティに入っていこう!
実際の会話練習については、10月15日(木)に10月世界ウーマンセミナー交流会で講座を行います。
知っている単語や文法だけを使ったシンプルな会話のコツを伝授。動画や実際の会話練習を取り入れたワークショップに是非ご参加ください!
Written by アレン真理子(イギリス)