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アメリカ、コロナ禍のハロウィン「人を喜ばせようと思うこころ・誰かのために」

2020年11月13日
佐古祐子 (アメリカ)

ソーシャルディスタンスのハロウィンの様子

このコロナ禍、もちろん状況は理解しているけれども、家をハロウィン使用に飾り付けしている家庭が少なくてちょっとさびしいなぁ。そんな風に感じながら迎えた2020年10月31日。

どの家もトリックオアトリートをやっていないかもしれない。でも、1歳を過ぎた息子のはじめてのハロウィンをしたい!私のエゴかもしれない、でも、やりたい!

という訳で、ハロウィンの夜に私は夫と息子を引き連れて、トリックオアトリートをしていそうな住宅街へ出かけてきました。

そこで感じた「人を喜ばせようと思うこころ・誰かのために、について」話をさせてください。

子どもフレンドリーでピースフルなエリアに入ると、ハロウィンの飾り付けとネオンがキラキラと光る家かちらほら。まず最初に見つけて、車を降りて見に行った家の光景に私は驚きました。

トリックオアトリートをやっていないお家の前にはきちんと「Covid-19の懸念があるので、この家では今年はやっていません」という看板が立っていたり(上の写真)、飾り付けはしているけど(しかもすごい気合い入ったヤツ)、「ごめんね、キャンディはありません」って看板が立っているお家もいくつかありました。

お菓子を準備しているお家はどこもクリエイティブ。前出のお宅のように「無人トリックオアトリート」をしているお宅はお外にお菓子を色々な方法で置いていました。

例えば、ジップロックバッグの中にお菓子をいくつかとマスク、そしてそこに「今年は大変な年になっちゃったけど、、、よく頑張っているわね、みんな!ハッピーハロウィーン!」というようなメッセージが添えてあったりして。

左:ライオンに扮した1歳の息子、右上:キャンディがライトアップ、右下:ジップロックに入ったお菓子やマスクの詰め合わせが入った箱

その中でも印象的だったのが、家の前に階段があるお家での「有人トリックオアトリート」。

お家の方が階段の上で待っていて、子どもたちが来たら、長い筒の下にハロウィンのキャンディバケツを置くように言い、階段の上からその筒を通じてキャンディを落としていたのです。

流しそうめんを一番下で受け止める要領でキャンディをキャッチしていた、と想像していただければと思います(笑)

ソーシャルディスタンスも取れているし、楽しかったです。

 

誰かを喜ばせたいと思ったら、まずは自分を満たして自分が楽しむ

気合いの入ったデコレーションに「今年はやっていません」のメッセージ

私はこの夜、この街の皆さんのホスピタリティにすごくやさしい気持ちになりました。

コロナへの懸念・配慮から様々なハロウィンイベントがキャンセルされた今年。世界的パンデミックが現在進行中なので当然です。

そしてもちろんキャンディを誰かから受け取ること、あげることについても色々なスタンスがあって人それぞれ。

そんな中でも、何か子どもたちを喜ばせてあげようというその心意気、人々を楽しませようという気持ちが「こんな時代だから何かできないかと考えた結果生まれたクリエイティビティとやさしさ」に溢れていました。

私がこんなにも嬉しい気持ちと楽しい気持ちをこの夜受け取ることができたのは、ハロウィンをやっていたお宅がどこも余裕があって、こころからみんなを楽しませようとしていたこと、そして何よりもその方々がハロウィンを楽しもうとしていたからだと思います。

誰かを喜ばせたいと思ったら、まずは自分を満たして、自分が楽しむこと。

自分が満たされていなければ、人の家の子どもにキャンディ用意したり、みんながおおー!!!と喜ぶクオリティの高い本気の飾り付けをしたり、余分な電気代払いながら一晩中ライトアップしてハロウィンを楽しもうという考えになりづらいのではないでしょうか。

仮に、自分のこころもお財布もカツカツなのに、「ハロウィンだからやるべきなのだ」という使命感からそれを実行したとしても、「どうしてこんなことしなきゃいけないんだ」というイライラの元になるだけなのでは、と想像します。

誰かのために我慢しても、実はその「誰か」はそれを望んでいなかったりするものです。

特に家族や夫婦間で関係性が密になればなるほど、自分は後回しにして「親のため」「子どものため」「彼のため」と我慢してしまいやすいですよね。

自分を満たしてから人と関わると、人間関係を今よりもラクに楽しむことがきっとできる。

恋人や夫婦間、親子間の悲しい気持ちを整理したり、自分を知るためのコーチングセッション・情報発信をしています。

こちらからメールアドレスをご登録いただくとセッションのご案内、各種更新情報などをお届けします。自分を満たしてラクに豊かに過ごしていきたいですね。

Written by 佐古祐子(アメリカ)

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