いうまでもなく、そのほかにも各種ブレンドティー、ハーブティーなど紅茶の種類は多種多様で、普通のスーパーでも数十種類も置いてある。昨今ではハーブティーも人気が高い。
よく見かけて自分も飲むのはカモミールティー、ミントティー、ベリー系のフレーバーティー、マヌカハニー、レモン&ジンジャーなど。
筆者は昔日本でよく飲んだアップルティーやピーチティーが好きなのだが、なぜかこちらのスーパーではあまり見かけない。
それから、もう一つの発見は「北から来る人は特に濃い紅茶を好む」ということ。
以前、イギリスの南、ブライトンに留学中にお友達がフラットに遊びに来た時がある。当然紅茶を入れるわけだが、その時友人に、
’Can you make it very strong please, as black as coffee! ‘ (すっごく濃いめにしてくれる?コーヒーみたいに黒いのがいいの)
と言われたことがある。
するとそばにいた友人が「ああ、ジェーンはマンチェスター(イギリスの北にある大都市)出身だからね。Northernerは紅茶をとても濃くして飲むのよ。」と教えてくれたのを今でも鮮明に覚えている。
それ以降なんとなく、北方面出身のイギリス人と紅茶を飲む時には、「この人もジェーンみたいに濃くして飲むのかなぁ」と密かに観察する癖がついてしまった。そして、自分もすっかり濃い紅茶派になったのである。
日常生活でかかせないビスケット類の数々
友達、親戚を招いての「お茶会」であれば、前回コラムでご紹介したスコーンの他にもヴィクトリアスポンジやコーヒーケーキ、レモンドリヅルなどが代表的なお菓子である。
甘党のイギリス人は紅茶とともにこうしたお菓子をいただくのが大好き。そのあたり、大賛成の筆者ではあるが、いつもいつもケーキやスコーンを焼くわけではない。
近所に住む義姉のうちにお邪魔すると大体は大きなビスケット缶に数種類のビスケットが入っている。単純にマクビティのミルクチョコレートであったりジンジャービスケットであったり。
そして、イギリス特有のお菓子といえばスコティッシュショートブレッド。名前の通り、元はスコットランドからのお菓子だがイギリスにもしっかり定着している。
ブレッドと言ってもパンとは関係なくて、どちらかというと分厚いバタークッキーといった感じ。濃いミルクティーと相性は抜群!
また、イギリス人はフラップジャックも大好き。これはオーツ麦とバター、ゴールデンシロップを混ぜて作ったグラノーラバーのようなもの。
スーパーでもどこでも売っているが家庭でもよく作られ、これもまた紅茶との相性がよく、紅茶なくしては食べれない代物と言っていい。
素敵なカフェでのアフタヌーンティももちろんあるけれど、紅茶はこのようにイギリスの日常生活にびったりと定着した飲み物なのだ。お茶菓子と共に、熱い、濃いミルクティーをどうぞ!
Written by アレン真理子(イギリス)
1 2