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アフリカのイメージが変わる?ルワンダからはじめまして

2021年4月25日
竹田あすか (ルワンダ)

ルワンダ農村部の景色

ルワンダの公用語は4つ

ルワンダには、ルワンダ語、フランス語、英語、スワヒリ語(ケニア、タンザニアでメインで使われている言語)と4つの公用語があります。

他のアフリカ諸国では一つ一つの国が大きいからか、多くの民族がそれぞれの地域の言語を話すイメージがありますが、ルワンダは小国ということもあり、母国語のルワンダ語は全員話すことができます。

フランス語はベルギーの植民地であった名残です。英語は2009年に公用語に追加されました。割と最近ですね。政府や教育機関でもおもに英語が使用されるようになりました。

スワヒリ語は東アフリカ共同体の共通言語として2017年に追加されたもの。よく聞くスワヒリ語の単語はほんの少しで、日常的に使っている人はあまりいないように思います。

比較的年齢層が高い人たちがフランス語を話し、若い人たちが英語を使うイメージ。

道を歩いていて突然「ボンジュール」とナチュラルに挨拶されると一瞬戸惑うことがあります。フランス語を全く話せない私はとりあえずにっこりほほえんで「ボンジュール」と返すという感じ。

私は普段は英語でコミュニケーションを取りますが、市場や警備員のおじちゃん、バイクタクシーのお兄ちゃんたちは英語が通じないことが多いので、必要最低限のルワンダ語だけ習得しました。主に数字と食べ物の名前です。

あと家に帰ってくるまでの道のりの説明ですね。ルワンダに何年住むのかわかりませんが、もう少し話せるようになりたいなとは思っています。

 

ルワンダの歴史、そして今

元気いっぱい!ルワンダの子供たち!

ルワンダの歴史といえば、今から27年前の1994年に起きたルワンダ虐殺(ジェノサイド)。

植民地時代、ベルギーの政策によってツチ族とフツ族の区別が強調され、民族対立が生まれました。その結果、諸説ありますが、100日間で約100万人が亡くなるジェノサイドにつながったと言われています。

ルワンダ虐殺の様子は映画「ルワンダの涙」や「ホテル・ルワンダ」にも描かれています。ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。

これらの映画を観た後や虐殺館を訪れた後に、ルワンダの街を見渡すととても深く考えさせられますし、この27年でここまでの発展を遂げていることにただただ驚きを隠せません。

ルワンダに住み始めた当初に感じたルワンダの人々の穏やかさや、目を伏せがちな女性が多い理由は、この歴史からも来ているのだろうと思いました。とはいっても子供たちはとっても元気で明るく、ニコニコ手を振ってくれとても愛らしいです。

本当に今ではこんな悲惨な出来事があったなんて思えないほど平和です。実際に世界経済フォーラムの実施した安全度ランキングでは、アフリカで一位になったこともあるほど。

我が家のアパートの玄関は、スケスケ丸見えガラスのドアです。鉄格子も付いていません!

アフリカの首都なら、ドアや窓に大体鉄格子が付いているのが普通なので、最初はドキドキでしたが、今となっては何も感じません。常に警戒心は忘れてはいけませんが。でもそれほど平和な国に変わりました。

 

ルワンダの食べ物、魅力とは?

現地レストランやバーでよく出てくる「ヤギの串焼きとフレンチフライ」

主食は食用バナナ、米、芋、豆などが食べられます。お肉はヤギ肉か牛肉が比較的安く手に入り、現地のレストランでもよく置いています。

意外なのは鶏肉が高いこと。日本だったら鶏肉が一番お手頃というイメージですが、他の国で鶏肉が肉類で一番高いという国はどのくらいあるのでしょうか。ルワンダの食べ物のあれこれはまた別の機会にお話ししたいと思います。

新鮮な海鮮が手に入りづらいのが日本人としてはちょっと残念ではあります。が、それ以上に住みたいと思わせてくれる魅力も沢山!

私が一番魅力を感じているのは丘陵に囲まれた緑の豊かな自然と、小鳥たちが多く飛び交う風景です。日本では見られない彩り豊かな小鳥たちが沢山。バードウォッチングが好きな方にはおすすめです。

ルワンダはコーヒーも有名なんですが、日本では高く販売されているものも、こちらでは手頃な価格でに飲むことができます。毎日豆を挽いて、淹れたてのコーヒーを飲みながらルワンダの景色を眺めるのは最高です。

日本からは少し遠いですが、ヨーロッパやアメリカからならそう遠くないアフリカ。旅先の選択肢に、ルワンダやアフリカ諸国を検討してみてはいかがでしょうか。

アフリカのイメージがいままでと変わった方、ルワンダのことが気になってくれた方が少しでもいてくださったら嬉しいです。

ひとくくりには全くできないほど、沢山の魅力が詰まったアフリカ。これからもルワンダを含め、私が今まで訪れたアフリカの国々や、そこでの生活で感じてきたことをお伝えしていきたいと思います。

Written by 竹田あすか(ルワンダ)

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