産院のドアに飾る様々なデザインの赤ちゃんの名前の壁掛けとプチギフト
ブラジルのサンパウロのような都市部では非常に高いレベルの医療が行われている為、機器や設備は最新のものが揃っています。
ブラジルでは自然分娩は「危険なお産」として避けられ、特に富裕層が利用する私立の病院では帝王切開率が90%に達しています。
サンパウロには産院や助産院など様々な出産の施設や、日本語で受けられる産婦人科医も揃っている為、日本よりもブラジルで出産を希望する女性も増えてきています。
私が出産した病院で受けた、出産・育児講習会(Curso de Gestante)では、ご一緒した妊婦さんの9割が自然分娩を望んでいました。しかし、自然なお産を望んでいても叶わない可能性もあります。
それでも「出産中の様子を記念に残したい!」という夫婦が多く、プロのカメラマンが出産に立ち会う場合もあります。
そしてブラジルの妊婦さんは、出産が無事に終わっても気が抜けません。
ブラジルの産院は自然分娩で2日、帝王切開での出産でも4日で退院が通常の為、出産した当日にお見舞い客が訪ねてくるのです。
出産して数時間後に、看護師さん達に手伝ってもらいながらシャワーを浴び、身だしなみを整え、病室にはゲスト用の軽食や飲み物をテーブルにセットします。お酒も用意される方もいます。
赤ちゃんのお見舞いにきてくれた皆さんには、「Lembrancinha(レンブランシーニャ)」というプチギフトを渡します。レンブランシーニャには、赤ちゃんの名前入りの小物やチョコレートを用意する方が多いです。
でも大仕事を終え、体力が回復していないうちからお客さんの相手は大変ですよね。全員が当日から訪問OKというわけではなく、断る方もいますので、そこは体調と相談してどうするか決めるのが良いです。
日本では入院中はゆっくりして体の調子を整えるというイメージがありますが、私の場合は帰宅後の方がゆっくり、リラックスできました。産後直後から動いていたお陰で回復は早かったように思います。
これまでの私のお話は全てパンデミック前の事を書かせていただきました。現在は感染予防の為、行えない行事が沢山あります。
これからブラジルで出産されるという日本人の方は、産前産後の分からない事や不安も出てくると思います。
そんな不安を取り除いてくれるドゥーラという活動をしている女性たちがブラジルにはいます。
「ブラジルのお産」についてサンパウロでドゥーラとヨガ講師をしている日本人女性Yukinaさんは、オンラインお話会を定期的に行っています。
私も参加した事がありますが、とても素敵なお話会でした。お話会が開催される時は是非参加してみてはいかがでしょうか。
Yukinaさんが開催している「ブラジルのお産を語ろう」はこちらから確認できます。
今回は主にマタニティライフについて書かせていただきましたが、子育てについても日本と異なる事が沢山あるので、そちらもいつか書けたら良いなと思います。
今月も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。それでは、また!Tchau!!
Written by ひろみ(ブラジル)
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