派遣社員を1年間やったところで、正社員への転職活動をすることにしました。
とはいえ、たかが1年の派遣では未経験扱い。連絡した5、6社の転職エージェントからは「経験がなさすぎる」とほぼ相手にされず、まともに対応してくれたのは1、2社程度でした。
ただエージェントを決めてからは早く、3社書類選考、2社面接、1社内定。期間も1ヶ月程度とスムーズでした。
新卒後ずっとしていた広告営業の仕事、1年間派遣でやった金融の仕事。そういった経験の掛け合わせでの評価だったと思います。
面接で聞かれたことは、基本的にこれまでの職歴。逆に駐在同行期間中については、ほとんど聞かれませんでした。
どの面接でも必ず聞かれ、多少気まずかったのは、「今後も旦那さんが駐在する可能性はありますか? その場合は、また辞める予定ですか?」という質問。
我が家の場合、再び駐在となる可能性があり、また辞めて同行するつもりだったので、その旨は素直に伝えました。
これに限らず、面接では「素直に答えるには、ちょっと気まずい質問」というのがあると思います。私は、多少盛ることはあっても、嘘はつかないようにしていました。
面接はテストではなく、マッチングのようなものだと思っています。面接のためだけに取り繕った嘘は、お互いのためにならない気がします。
本帰国から再就職するまでで一番大変だったのは、ずっと「自分がどうしたいか」に迷っていたことです。
「自分の軸を持つことが大事」とはよく言われるけど、それが自分でも分からないから、どうにも決めきれない。
そしてそれは、どんなに色んな人と話したり相談したりしても、ずっと分からないままでした。
なので私の場合は、そんな自分軸探しはいったん諦めて、「とりあえず適当に決める。決めたら超真剣にやる」をただ繰り返してました。
やってみると、少なくとも「これはイマイチ」というフィルターはできてくるので、その消去法で残ったものを、いったん「自分の軸」と仮置く。その繰り返しだったような気がします。
こんな風にして、私は本帰国後の仕事をスタートさせました。
次回は、35歳で未経験業種に就いて大変だったことや、海外在住中にやっておけばよかったことなどをお伝えしたいと思います。
Written by 宇佐美美和子(チリ)
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