一緒に温泉へ行った後、金沢おでん店で語ったね
紆余曲折あるものの、右肩上がりに成長を続けてきた世界ウーマンは、2021年8月に3周年を迎えた。そして、オンライン世界一周旅行を昨年よりパワーアップした形でお届けし、こちらも大成功となった。
2周年イベントがとても良かったので形としてはそれを踏襲していたが、違った点といえば、有料イベントとして開催したことと企業スポンサーを付けることができたことだと思う。
有料でどのくらい集客できるかは一つの挑戦だったが、メンバーが一丸となってなんとか十分な数を集めることができた。
有料イベントにしての大きなメリットは、収入が予想できるので制作に予算を付けられること。ドタキャンが減るので、Zoomに課金して増席する検討ができたこと。そして出演者へのギャラが確保できたことだ。
2周年の時は持ち出しだったので何もかもがギリギリだったが、3周年は少し余裕のある状態で開催でき、世界ウーマンとしても少し収入を計上することができた。
金額としては多くはなかったが、イベントを定期的に開催して成功させれば収入の柱になり得ることを身をもって経験できたのは大きかったと思う。
また、企業スポンサーが付いたのは、BtoBのビジネスモデルを取り入れることができたという意味で大きかった。やはりBtoBは、BtoCと比べて安定感と規模が全く違う。
個人相手の場合、相手が海外送金に慣れていないと集金するだけでも大変な作業となるが、BtoBの場合はその辺スムーズである。信頼できる取引相手が得られると、Win-Winの関係を構築していける。
ようやくビジネスとしてスタート地点に立てた気がした。今後BtoCに加えて、BtoBのサービスにも注力していくべきだと考えている。
富山湾でジャンプ!
3年かけてスタートラインに立ち、学んだことがいくつもある。その上で欠かせなかったと感じることを挙げたい。
もしビジネスを始めたいと思ったら、まず会社としての形を作ること。会社名義で銀行口座を開設し、請求書を発行して集金できる体制を作ること。
私は別居に伴い、自分自身の会社を作って自分でビザを取得することになって、本当に良かったと思っている。そうでなければ、今でも趣味でお仕事もどきをしていたか、できる限りのボランティアをしていたかもしれない。
労働しても集金できなければ、それはビジネスとは言えない。それでもいいならばいいが、収入を立てていきたいのであれば、まずは会社としての形を作ることは不可欠だと思う。WEBサイトなどの構築も言うまでもない。
そしてビジネスとしての形ができたら、十分な時間をかけて働くこと。
私は税務署に「フルタイムワーカー」と申告してから、1日8時間、週5日の労働はきちんと守ってきた。しかし、それでは起業したての身には全く足りていなかったことに後から気付いた。
コロナをきっかけに1日20時間くらい仕事に費やすようになり、ようやく仕事としての成果が出てきたように思う。思いついたアイデアを形にしていくためには、やはり地味な作業が必要である。
1日20時間はさすがに長すぎたし、ロックダウンも終わったので今はコントロールしているが、それでも休日関係なく12-15時間くらいは就業している。プライベートはほとんどないが、ビジネスが軌道に乗るまでは仕事が恋人だと思って乗り切るつもりだ。
そしてビジネスのベースができたら、継続していくことが大切だ。コンスタントに活動し、信頼を得ていく必要がある。そうすると、良い案件に声が掛かったり、必要な手助けを得たりすることができる。
ビジネスは決断の連続であるとは思うが、勢いだけで行動を起こしていたら成功しているうちはいいものの、やはり信用を得ることは難しいと思う。予測を立て、トライ&エラーを繰り返し、着実に成長していくのが理想的だ。
以上が、専業主婦がフリーランスとして起業し、世界ウーマンを3年ほど運営してきて、今感じていることだ。
マイペースに経営してきたのでかなりのゆったりペースだが、マイナスを出さず、着実に成長を重ねてきたことは自分でも驚くし、賞賛に値すると思う。
これまで世界ウーマンに関わってくれた誰一人が欠けても、世界ウーマンは今日の世界ウーマンになることはできなかった。一人一人の笑顔が浮かび上がってきて、感謝の気持ちで胸がいっぱいだ。
そして今後もさらにたくさんの人を巻き込み、世界ウーマンを成長させていきたい。具体的な目標としては、4年目は着実にアクセス数と収入を上げ、業務を分担してくれるメンバーを増やしたい。5年目にはサイトを全面リニューアルできたらと考えている。
今後も色んなことが起こると思うが、5500文字以上になった当コラムを読んでくれた皆さんには、引き続き暖かくお付き合いいただきたい。
世界で働く女性のためのプラットフォーム、参加すればするほどベネフィットのあるコミュニティーとして末長く続けて行けたら本望だ。
Written by 藤村ローズ(オランダ)