では、いよいよ肝となる職歴を魅力的にするポイントです! 元ヘッドハンターに聞いた他の応募者と差をつけるために一番おススメな方法は...
ストーリーを書くこと。
「なにそれ?」と思った方、分かります。わたしには渡米してからも何年もピンとこなかったコンセプトなんですが、英語のコミュニケーションでは「ストーリー」がカギになること、本当に多いです。
採用の場では、スキルだけでなくそれを経験に絡めてひとつのストーリーとして伝えることで、あなたの経歴がドーンと魅力的になるんですね。
どのようにストーリーを書けば良いのでしょうか? ここでスキル重視の書き方とストーリー(経験)重視の書き方を日本語で比べてみましょう。
Work Experience(職歴)
〇✖株式会社
カスタマーサービス・マネージャー
Jan 20xx to Currentサービスセンターの管理
サービスマニュアルの改訂指揮
Work Experience(職歴)
〇✖株式会社
カスタマーサービス・マネージャー
Jan 20xx to Currentセンターに寄せられた問い合わせをデータチームと分析し、サービスマニュアルの大幅な改訂を指揮。リリース後半年でXX%の評価向上に貢献する。
違いがお分かりいただけるでしょうか?
前者のスキル重視のスタイルより、後者のストーリー重視のほうが当人の働きがより伝わってきて魅力的に感じませんか?わたしは言われてなるほどと思いました!
これを英語で書くとなるとホネではあるのですが、担当者が履歴書に目を通す時間はおそらく十秒あるかないかです。数ある応募者の中から次の段階へ進むために、ひと手間かけて損はありませんよ!
最後に、カバーレターについて。
これは担当者によるところが大きく、一概に「書いた方が絶対に有利」とは言い切れません。「提出して損はない」という認識が良いかと思います。
書くならば、「自分はこんなに有能でスゴイんです!」というアピールではなく、やはりストーリー重視で「御社の○○事業に感銘を受け、自分のXXの経験を活かし是非貢献したいと思いました」というような流れで:
・その企業が行っている事業や経営理念に関心がある。
・自分の何のスキルと経験でそれに貢献できるか。
を意識して書くと好印象です。欧米企業ではチームプレイヤーが好まれます。ソロ活動のすごさを強調するだけでは、本当にその企業で働く必要がある人材なのかが問われてしまいます。
カバーレターは履歴書より使い回しが効きません。テンプレートだけ作っておいて、応募する企業に合わせて都度チューニングできると良いですね。
今回は効果的な英文履歴書のポイントについてお話しました。
外資でのキャリア関連のご相談も受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。次回もお楽しみに!
Written by 野田リエ(アメリカ)
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