こんにちは!野田リエです。
こちらアメリカでは三が日を休む習慣はなく、いつもは1月2日から通常営業。
アメリカの人たちは意外とよく働きます(笑)。
でも今年は元旦が週末だったせいで、例年よりわずかにスローな年明けという印象です。
さて皆さんは、日本で洋服サブスク&レンタルサービスを使ったことがありますか?
アメリカでは10年ほど前に、「Stich Fix(スティッチ・フィックス)」という草分け的サブスク・サービスが発売されて以来、次々と同様のサービスが出始めました。
今回は日本と似ているようで違う、アメリカのワードローブ・サービスを徹底解説します!
在米20年以上のわたしは日本の流行にすっかり疎くなっているので、この記事を書くためにリサーチしてみました。
日本語の意味する「サブスク」は、どうやら英語の「Subscription(サブスクリプション)」とは意味が違うようです。もしわたしが勘違いしていたら、こっそり教えていただけると嬉しいです!
洋服のサブスクで検索してヒットしたのは、どれも「月額料金を払って洋服をレンタルする」というサービスでした。
「サブスク」と「レンタル」が同義語のように使われていることは、ちょっとした驚きなんです。
アメリカにも同様のサービスはあるのですが、月額料金は設定されていても「洋服レンタルのサービス」と銘打っています。
一般的にアメリカの「洋服サブスク・サービス」は、毎月、もしくは注文した時だけ契約したパッケージが送られてきて、その中から気に入ったものを買い取る形式です。
アメリカ・海外のワードローブ・サービスを試す際は、レンタルなのか買い取りなのかを、念のため確認しておくと間違いないと思います。
エアークローゼット、アールカワイイなど、日本で大手のワードローブ・サービスはレンタルが魅力なのに対し、アメリカでは前述のように買い取り形式が一般的。
健闘しているレンタルサービスも見つけましたが、レビューを見ると「送られてきた服にシミがついてて汚い!」「着古された服ばかり入ってて最悪」などの悪評価が目立ちました。大味なところにアメリカン・スピリットを感じますね…。
わたしがたまに使うStitch Fixは、老舗でユーザー数が4億人を超えるという業界最大手です。
送ってほしい服のスタイルを詳細に設定でき、更にスタイリストに直接リクエストのメッセージが送れるところに、良い意味でアメリカン・スピリットを感じています。
また、買い取る服を選定する際に、担当したスタイリストをキープするか否かも選択できるようになっていて、ちょっとシビアですが、相性というのは必ずあるので、アンケート形式でスタイリストを評価できるのは助かります。
そして何といってもイチオシなのは、90年代を代表するラブコメ映画「クルーレス(Clueless)」の主人公・シェールの気分が味わえる「スタイル・シャッフル」と呼ばれる機能。
同作品を観たことがない方は、是非コチラのYouTubeから当時は近未来的だったワードローブシーンをご覧ください。渡米して間もない頃に夢中になった映画のひとつで、初めて「スタイル・シャッフル」を見たときはノスタルジックな気分になりました。
ユーザーに様々な服の写真を見せて、好き・嫌いを入力してもらうというこの機能。ゲーム感覚でユーザーから好みのスタイル・データを収集するというのは、なかなかのアプローチではないでしょうか。
今回は、アメリカのワードローブ・サービスについてご紹介しました。日本のサービスと比較した文化・トレンドの違いを感じていただけたら嬉しいです。次回もお楽しみに!
Written by 野田リエ(アメリカ)