病院の中に飾られていたサウジアラビア民族衣装とテント
2022年1月27日にサウジアラビアで新しい祝日が発表されました。
それが、2月22日の「ファウンディングデー(Founding Day)」。Founding Dayとは「創設日、創立の日」といった意味ですが、まずはその由来をご説明したいと思います。
時はさかのぼり、1727年2月、サウジアラビアの首都リヤド郊外に位置する都市ディルイーヤで、イーマン・ムハンマド・ビン・サウードは首長となり、サウジアラビアの第一次サウード王国の建国を始めたとされています。
そのイーマン・ムハンマド・ビン・サウードが、1番最初にサウジアラビアという国になる場所ディルイーヤの首長となったことをお祝いするために、このファインディングデーが祝日とされました。
そして、「これから毎年お祝いしましょう」というニュースが発表されたのです。
ちなみにサウジアラビアの建国記念日は9月23日で、これから二つの特別な記念日が祝われることになります。
Fuji Restaurant の外観
今年のファウンディングデーは、2月22日の火曜日で、その週の火曜日から木曜日までサウジアラビアの主な学校はお休みとなりました。
週末も合わせて合計5日間の連休。そのためいろんな場所、お店やレストランでイベントが行われました。
ある場所ではサウジアラビアの伝統衣装を着て撮影できる場所があったり、あるレストランではサウジアラビアの歴史的な写真の動画などが放映されていたり。
さらには伝統的な生活スタイルを表現したブースが、病院の中に展示されていました。まさか病院の中にあるなんて、予想していなかった私はビックリ。
また、日本食レストランでイベントが行われるというのを耳にしたので、ジッダにある日本食レストラン「Fuji Restaurant」に、サウジアラビア人のお友達と私たち家族で一緒に行くことにしました。
イベントは8:30pmから始まるとのことだったので、少し早めに着き、ご飯を食べて、時間までゆっくり食事を楽しみました。
歌舞伎の演舞、演歌歌手のこやすなほみ(フェイルズ)さんと
いよいよイベントの時間。まず初めに日本人の留学生の方が、アラビア語でこの日のプログラムを紹介してくれました。
トップバッターはちんどん屋。侍スタイルの頭に着物で、太鼓と鐘の音を綺麗に重ね明るく声を上げてパフォーマンス。
二番目は女性の演歌歌手。彼女はアラビア語の歌も歌い、サウジアラビア人は歌を口ずさみながら彼女の歌声をエンジョイしていました。最後の選曲は美空ひばりさんの「お祭りマンボ」で、ちんどん屋とコラボレーション。
三番目は歌舞伎。赤と白の長い髪の毛を身に着け、その髪の毛をグルグルと回す演舞にはとても驚きました。
もっと驚いたのは、彼らが身に着けている着物が20キロもあるということ。とても重い着物を着て、華麗な踊りのパフォーマンスにとても感動しました。
そして、ラーメン早食い大会もありました。皆さんついつい盛り上がり、大きな声で応援していました。
日本でも見たことのない、ちんどん屋や歌舞伎のパフォーマンスを目の当たりにして、とても貴重な体験になりました。
私の娘にも見せることができて良かったです。娘は演歌歌手が歌っていた美空ひばりさんの「お祭りマンボ」が大好きになって、それから毎日歌を聞いて歌っています。
サウジアラビア人のお友達は演歌歌手の大ファンで、彼女が大好きなアラビア語の歌を歌っていたので、「一緒に歌ってしまうほど楽しかった」と言っていました。
Written by ミッチェル真理(サウジアラビア)