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海外でコロナ感染!そして人生初の入院体験記 in ベトナム

2022年4月20日
平良弥生 (ベトナム)

実際に入院していた隔離病棟の部屋

ベトナムでオミクロンに感染、人生初の入院

Xin chào! ベトナム ホーチミン在住のYayoiです。実は私、2月の下旬にコロナにかかってしまい、人生で初めて病院に入院することになりました。

ベトナムではちょうどオミクロン株が徐々に感染拡大を始めていた頃で、そのタイミングで私も感染しました。

会社が休みの土曜日から発熱などの症状が出始め、自分で行った簡易検査でも2本線が出てしまったので、会社指定の病院でPCR検査を受けるため、私は会社の人事に連絡を入れました。

人事から返事があったのは週明けの月曜日。この時点で熱は平熱まで下がってくれていたのですが、人事からはPCR検査と念のため入院するよう勧められ、その手配が進められました。

荷物をまとめるようにと言われ、さらには病院に行くための救急車もアレンジされました。

自宅アパート前に救急車が到着しそれに乗って病院へと向かい、到着後すぐにPCR検査を受けました。そして検査の結果が出るのを待つことなく、すぐに病室へと案内されました。

 

病院はどのような感じ?どのように過ごした?

ビンメック国際総合病院

私が入院することになったのは、ビンメック国際総合病院というベトナム資本の、主にベトナム人富裕層や外国人向けに医療サービスを提供している大きな総合病院でした。

未知なことが多い感染症のため、私は隔離病棟へと案内されました。お医者さんや看護師さん達は、もちろん皆防護服を着ています。

隔離病棟はすべて個室で、写真の通り、ナースコール付きベッドと1人用の椅子と机、他にも室内にはバスルーム(トイレとシャワー)やテレビ、小さな冷蔵庫も付いており、日本の病院と変わらない設備でした。

隔離病棟は全部で15部屋ほど。約半分が埋まっていて、1日3回、朝昼夜と病院食、薬の配布があり、それ以外にも、毎朝血圧や体温測定がありました。

時々リハビリのために、看護師さんと一緒に呼吸を整えるためのエクササイズをしたりもしました。

入院中、仕事はどうしていたかというと、私は熱が下がって、体調がほぼ回復したような状態からの入院だったので、会社のノートパソコンを病室に持ち込み、そこからリモートワークを継続していました。

約1週間が経ち、私は無事退院となりました。入院中に2回のPCR検査を受けたのですが、実は2回目のPCR検査でも陰性にはなりませんでした。

陽性ではあるもののPCR検査の値が人にウイルスを移す確率がかなり低くなったという理由から退院となり、自宅に戻ることができました。

 

自宅で自主隔離継続。自宅での過ごし方は?

3度目の正直でようやく陰性に

自宅に戻ることができたとはいえ、PCR検査の結果は陽性のままです。そのため、引き続き自宅での自主隔離生活が始まりました。もちろん、自主隔離中は部屋から出ることはできません。

私はサービスアパートという、部屋の掃除や洗濯サービスが付いているアパートに住んでいるのですが、そのサービスも完全にストップ。自分で部屋の掃除をしたり、食品などの調達に関しては全てデリバリーサービスを利用したりしていました。

この間も仕事は自宅からのリモートで対応していましたが、この時は会社も社員全員にリモートワークの指示を出している時期だったので、リモートワークを継続しているような感覚で、特に仕事のやり方にストレスを抱えることはありませんでした。

自宅での自主隔離期間は2週間でした。この期間内に私は3回のPCR検査を受けましたが、なかなか陰性になってくれず、3度目の正直でやっと陰性となってくれました。

病院への入院、自宅での自主隔離期間を合わせると約3週間も部屋から出られない状態が続き、まるでロックダウンの頃のようでした。

 

外国で入院してみて感じたこと

病院食の一例。左がフォー

私は今回、人生で初めて病院に入院することになりました。そのため日本の病院での入院生活との比較は難しい部分もありますが、私の場合は部屋から出られないこと以外は総じてあまりストレスなく過ごせたと思います。

私が入院したのがベトナム人富裕層と外国人向けの病院だったので、医療体制やサービス(毎日の掃除、病院食やお水の配布など)もしっかりしていましたし、お医者さんや看護師さんは英語を話せる方たちばかりでした。

ソフト面もさることながら、ハード面でも、部屋も広く、トイレやシャワーなども室内にあり、さらには(開けられないですが)部屋の窓がとても大きく、外の景色がよく見えたことも、閉塞感を感じることなく過ごすことができたポイントだったと思います。

Wifiも完備されていたので、院内からリモートで仕事をすることもできました。病院食もベトナムらしく、フォーなどのベトナム料理が出てくることが多かったです。

今回、私の入院と陰性になるまでのPCR検査にかかった費用は、約7日間で、日本円で約25万円ほどでした。

これらはほぼ全て私がこちらで加入している医療保険でカバーされました。一部は対象外で、入院中に薬と一緒に処方されたビタミン剤(約3500円)のみ実費で支払いました。コロナもカバーされる保険で本当によかったです。

まさか自分が外国で入院することになるとは思ってもみませんでしたが、また入院したくはありませんが、人生の経験がまた一つ増えました。

Written by 平良弥生(ベトナム)

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