フィリピンは常時気温が25℃〜35℃。常夏で四季がない国です。それゆえでしょうか、日常に節目を作ってくれる年中行事がたくさんあります。
フィリピン古来のイベントはもちろん、春節などの中国の行事、ハロウィンなどの新興イベントなどさまざまな文化に触れることができます。何よりフィリピンの人たちはイベントやパーティーで盛り上がるのが大好き。
せっかくフィリピンに暮らしているからには、フィリピン式を謳歌したい!ということで今回は、あまたあるフィリピンのイベントのうち、日本にもあるけれど違いが特に顕著なものを3つ紹介します。
まずは年越しから。日本の年越しといえば、静かに除夜の鐘を聞くイメージがあるかと思いますが、フィリピンでは真逆。序章ともいえる爆竹にはじまり、カウントダウンとともに方々でこれでもか!というほどの打ち上げ花火。
静寂とは程遠い、お祭り騒ぎの年越しがスタンダードです。コロナ禍でやや規制のあった2022年のカウントダウンでも大々的に花火が打ち上がっていました。
魔除けの意味を込めて大きな音を鳴らすことが重要なようですが、死者が出たこともある危険なイベントでもあります。子供がいる家庭には泣ける仕打ちです。
ちなみにフィリピンに駐在している家庭は、ボラカイ島などのリゾート地で過ごすことが多いですが、わたしのフィリピン人の同僚いわく、年末年始に旅行に行くのは外国人だけとのこと。
なぜなら1月1日に起こったことが年中起こると考えられているから。お金を使うと散財の1年になる、家を空けると人が寄り付かない家になる、ということでフィリピンの家庭では家族と過ごすのがスタンダードのようです。
他にも金運アップのために、丸い形をしたフルーツを食べたり、水玉模様の洋服を着るということもあるそう。
誕生日の祝い方も大きな違いがあります。最も大きな違いは、バースデーの人が周りのひとにプレゼントを贈ること。日本とは真逆ですよね。主に会社や学校などでプレゼントを贈ります。
会社のスタッフにはケータリングを発注しランチを奢ったり、ケーキを買ってみんなに配ったりするのがスタンダード。
わたしはこのことを知らず、最初に同僚のバースデーに出くわした時には、「え?誕生日ならむしろ奢るよ!」と言ってしまい、混乱を招いてしまった経験があります。
子どもの誕生日はより大変です!クラスメイトの名前と人数を把握し、うちのプレスクールの息子くらいだと、500円くらいの雑貨やお菓子を包んで全員に配布します。
時々「誰から?」というプレゼントを急に持ち帰ってきて、驚かされることもあります。
加えてパーティーを主催するなどのおもてなしタスクが山盛りになるので、約1か月後の息子の誕生日の日の準備をそろそろ始めないと…と少し気が重くなります。
ちなみにこれは日本以外の国では普通なのかもしれませんが、誕生日当日に出勤していると「クレイジー」と言われてドン引かれます。
1 2