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これが本当の味だった!?シャンパーニュ地方の加糖なしオーガニックシャンペーン

2022年5月28日
ホーゲデウア容子 (ベルギー)

子ども達も楽しめる!小さな列車で駆け抜けるシャンパン貯蔵庫

『フランス女性は、太らない』の著者で有名な元社長が手がけるVeuve Clicquot(ヴーヴクリコ)や、Moët Chandon (モエシャンドン)、Pommery (ポメリー)などのビッグネームに行きたいなと思っていた。

紹介してもらったのは、シャンパン貯蔵庫がとても長く続くトンネルになっていて、小さな列車に乗って案内されるMercier (メルシエ)。

独自さが特徴のメルシエの歴史を聴きながら、小さな列車で18キロにもわたるメルシエの貯蔵庫の一部を駆け抜け、子供達も楽しめる

ここは当時ノーブルな貴族のみが飲めるシャンパンになっていた時代に、一般人にも手が届く値段で作れるようなメーカーにできないだろうかと、斬新なアイデアを持つ青年が画期的なことを次々と考えて発展したメーカーだ。

この長いトンネルも、従業員が上下に行ったり来たりせず小さな列車で行き来できれば楽であり、生産性も上がるということで作られたもの。

そして大量生産で安価で売れる工夫をしたり、パリ万国博物館まで大きな樽を運んで宣伝をしたり、スケールの大きいことを次々やりのけて、皆を驚かせたらしい。

最後に、BRUTが中心のテイスティング。繊細でどれも美味しかった。それでも普通のBRUTだったので、控えめにテイスティングをさせていただいた。

大手だけあり、世界各国に販売しているのであるが、中国やアフリカ向けに50gも砂糖が入っているシャンパンも輸出しているそうだ。濃い味の食べ物に慣れている国では、甘いシャンパンが人気とのこと。頭痛持ちの方は要注意である!

 

旅の思わぬ収穫、消費者としての意識の大切さを知る

さて、B&Bのオーナーさんのビオ生活の話に戻るが、夕飯も1回だけのつもりが、結局毎日作っていただくことになったのだが、マルシェにもついていって、どんなところのをみるのか教えていただいた。

海外での仕事を十分したこともあるし、「これからのバカンスは列車か車で行けるところだけ行く」と決めたそうだ。

欧州では、「航空機は大量の二酸化炭素を排出するため空の旅を止めよう」という動きが欧州で広がりを見せている。

地球温暖化に何ができるのかを実践している。徹底するけれど押し付けがましくなく、しかし自分に問題提起をしているあたり、哲学的な個人主義と言われるフランス人らしいとも言えるのではないだろうか。

ブランド、メーカー、会社の理念を理解し共感したところからの購入を心がけたいものだ。意識を持って消費者としての役割を果たし、そうした意識で行動すればフィードバックをしていることになる。

『買う』という行為だけでも丁寧にしたいと思った。シャンパーニュ地方の旅の思わぬ収穫であった。

日本を離れて20年以上、古今東西、アートへの好奇心冷めやらず、日本の美も大好きで、海外茶道家(表千家講師)として茶の心をお届けしています。ご興味のある方は、こちら

Written by ホーゲデウア容子(ベルギー)

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