私の部屋は「コートヤードクラブルーム」で、中庭テラスが部屋からすぐつながっているタイプでした。部屋はベッドを置くといっぱいになる小さなスペース。
部屋の壁には異国情緒あふれる旅の写真がずらりと飾られ、昔式の電話や年代を感じさせる花柄のつい立てに、華やかでありながらもどこかアンティークなパリのプチホテルに迷い込んだかのよう。
上質な分厚いバスローブやタオル、スリッパなどにはロゴがすべて金糸で刺繍され、ティーコーナーにはネスプレッソマシーンとTWGのティーバッグ。ティーカップはローゼンタールのもの。
夕方のターンダウンサービスの後に置かれていたのは、エトロのアメニティ。
クラブルームに宿泊していたので、カクテルタイムにはお酒と軽食がいただけます。レストランとバーが一体となったラウンジでいただきます。
ここにもたくさんの絵や写真が飾られ、赤いベルベッドのソファーや中華アンティークのようなタッセルのついた椅子、真鍮製のゴールド色のガジュマルの木、たくさんのウィスキーコレクションが並ぶ棚、席と席との間に置かれた、扇型のカーテン。
これらの異素材のものの組み合わせが、ゴージャスにエキゾチックに美しくまとまっている、素晴らしい空間。ここで、おいしいおつまみと、ウイスキーソーダと赤ワインをいただきました。息子はTWGの紅茶を。
朝食は、同じラウンジでいただくアラカルト式。ラウンジの一部に天窓があるので、昼間は日差しを受けて明るく食事を楽しめます。
シンガポールとマレーシアの名物であるチリクラブをアレンジしたオムレツは素晴らしい。中はとろとろに焼き上げられたオムレツに、カニの身とチリソースがかけられ、蒸しパンが添えらえています。
マッシュしたアボカドがたっぷりのったアボカドトーストの、ポーチドエッグが完璧なシェイプ!
ゆっくり過ごした後、後ろ髪を引かれる思いでチェックアウトしましたが、レセプションの女性も、ラウンジでサーブしてくださった女性もとてもにこやかで気が利いて、素晴らしいホスピタリティでした。
帰りはホテルから徒歩5分のホーカーセンターで、40年以上歴史のある亀スープ屋さんですっぽんスープ(すっぽんなのに約930円!ホーカー価格!)をいただいて、バスでマレーシアのジョホールバルの家に帰ってきました。
渋滞もなく、ホテルを出てから1時間後には帰宅。行きのバス代は4.8リンギ(約150円)、帰りのバス代は4.8ドル(約450円)。子供はこの半額です。
普段は日帰りのシンガポール旅ですが、たまには宿泊もいいものです。(ホテル代はものすごく高いけれど!)
また以前のように自由にマレーシアとシンガポールを行き来できる生活にワクワクします!
【The Vagabond Club, Singapore, a Tribute Portfolio Hotel】
Address: 39 Syed Alwi Road, Singapore, 207630
Tel: +65 629-16677
Website: https://www.hotelvagabondsingapore.com
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Written by 土屋芳子(マレーシア)
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