「住んでて良かったカリフォルニア!」と思う一方で、その環境で生活するための対価は決して安くないこともひしひしと感じます。
ネットやテレビの報道でご存知かと思いますが、カリフォルニアは税金と生活費の高さで知られています。
2022年の調査では、ハワイ、ワシントンDC、ニューヨークに次いで全米ワースト4位。生活費を抑えるために他州へ引っ越す人たちは後を絶たず、パンデミックはその傾向に拍車をかけました。
特にカリフォルニアの住宅価格は全米平均の2倍近くと異常な高騰を続けており、2020年の中央値は約8,500万円。財政的にかなり余裕がなければ住宅購入は現実的でないと言われています。
カリフォルニアは、サンフランシスコなど特定の都市部以外の公共交通機関の発達が遅れており、車がないと非常に不便です。
さらに場所と場所が離れていることが多く、移動距離が長めなので、渋滞にハマると1-2時間全く動かないことはざらで最悪です。
シリコンバレーやLA市内へ車通勤する人の中には、渋滞を避けるために朝7時など早くに出社して帰宅ラッシュ前に退社する人たちが少なくありません。
これは意外に思った方が多いのではないでしょうか。カリフォルニアは気候が穏やかな一方で殆ど雨が降らず、水不足と山火事に悩まされています。
今年の干ばつは特に深刻で、庭の草木への水やり制限が始まり、一人当たり水の使用料を15%減らすよう対策が求められています。
本来なら7月4日の独立記念日は野外イベントが各地で開催されますが、水を大量に使用するため多くの市が中止を発表しました。
また、湿度の低さが山火事を発生しやすくもしており、大規模な火災で丘陵地域にある住宅地域に避難勧告が出ることもしばしば。わたしは平地に住んでいますが、山火事がひどいと空が炎と煙で赤暗くなったりします。
ローカル視点のセキララなカリフォルニア生活事情、いかがでしたでしょうか?
何処に住もうと、何もかも完璧な土地はなかなかありませんよね。場所を問わず移住を考える際のポイントになれば嬉しいです。次回もお楽しみに!
Written by 野田理恵(アメリカ)
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