グループ学習によるプレゼン資料(小学5年)
マレーシアのインターは、比較的ゆったりとしています。東京の小学5年生だと、中学受験のための受験勉強や塾通いが当然のようで、そんなにたくさん勉強している子供たちってすごいと感じます。
親が熱心だとたくさん習い事をするのは万国共通ですが、我が子の場合、テストのために家で勉強しているのは一度も見たことがないので、かなりゆったりとした毎日。
学校の授業についていけなくなったら、塾に入れることを検討しようかという感じです。
これだけは確実に日本の方が良いと言えます。
マレーシアではスポーツをする環境が日本ほど充実していません。運動に力を入れている一部の学校の生徒はものすごく運動をしているようですが、息子の学校は全くというほど。
日本から来る生徒は、だいたい駆け足でもサッカーでも1番になっているようです。
学校には期待しすぎない。不満があったら学校側ととことん話し合う。解決しなければすぐ学校を変わる。これがマレーシア人の親の対応だと思います。
話し合って学校が動いてくれる例も多いですが、解決しなければ、さっさと子供を転校させます。
転校の理由は、子供の学力が伸びないとか、学費のコストパフォーマンスが悪いとか、先生が気に入らないとか、いろいろ。結構気軽に転校させます。
これに慣れれば、一つの学校に固執することなく、子供に合った環境を探しやすいのかもしれません。
左上・下2枚:息子が作った資料、右上:中学校登校1日目の息子
IBカリキュラムで5年間学んだ息子。教科書はほぼなくて、定められたテーマについて、多方向からアプローチして学んでいます。
例えばSDGsがテーマなら、それについてを英語の授業で学び、アートの授業でポスターを制作し、算数の授業ではSDGsに出てくる数字についてを計算する、というような。
テーマについて広く深く論理的に学ぶというような手法で、調べてまとめて発表するということを常に繰り返します。
小学校低学年ではテーマについての学習を6人グループで行い、高学年では3-4人グループ。中学生では2人グループで、高校生になると1人で行います。
グループのメンバーは毎月変わるので、クラス全員の子と一緒に調べ学習をする機会を得られます。ずっとこの作業を繰り返しているので、考え方と発言の仕方が、とても論理的になってきていると感じます。
例えば、街を歩いていて見かけた茶色の看板について、オレンジ色にした方がよいと感じた場合、私なら、あの看板はオレンジのほうがなんとなく明るい感じになるからいいよね」と言いますが、息子は、
「あの茶色の看板はオレンジ色にしたほうがいいと思う(結論)。なぜなら、背後の建物とのバランスが良くなり(理由1)、見た人の印象も明るくなり(理由2)、マクドナルドの看板を見てもその法則を取り入れてるから(理由3)」というように、論理的に話す習慣がすっかり身に付いていると気付きました。
大人になってからもこの思考法、プレゼンテーション能力は役立つのではないかと思っています。
中学生活では、勉強がぐっと難しくなると聞きます。息子にはとにかく楽しく、意欲的に生活してほしいなと思います。
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Written by 土屋 芳子(マレーシア)
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