最後のグランドスラムは、全てがダイナミックなことで知られる、8〜9月のニューヨークのUSオープン。
会場の歓声も並ではなくて、ロックコンサートの会場のようだ。あまり文句を言わないことで有名なロジャー・フェデラーでさえ、問題提議するくらいの音響。
数年前に、大坂なおみがセリーナウィリアムスに勝利したのが、ここ。
セリーナと審判とのやりとりで喧嘩のようになり、大騒ぎになったニュースを覚えている方も多いのではないだろうか。ほぼセリーナのファンで覆われた会場は、授賞式でも、ブーイングが大きかった。
セリーナが、「初めて優勝したなおみをお祝いしよう」と言ってくれて、ようやく収まったほどだ。観客の雰囲気がものを言ってしまうのが、ここ。
新しいテニスウェアが出る時期のようで、ファッションショーのように、新しいデザインや多くの色のものがお目見えするのも、このUSオープン。
次のトレンドを知るのに、要注目なのがUSオープンだ。
その他に、ATPツアーというものがある。選手がそれぞれの場所を選び、グランドスラムの準備をするために出るツアーだ。
選手が間近に見られて、チケットも比較的お安めと言われているのがこのATPツアー。試合も最長3セットなので、長い試合にはならず、気軽に観戦に行きやすい。
最近テニスファンをもっと増やそうと、主流の選手同士がヨーロピアンチーム、インターナショナルチームと組んで、ポイント制で行う大会もある。
これはテニスシーズン最後に豪華メンバーが勢揃し、強い選ばれた選手だけの大会などで締めくくる。言ってみたら、年末紅白歌合戦のようなテニス大会。
セリーナ・ウィリアムスの元コーチは、「テニスは感情を出してはいけないルールだが、大会によっては感情を出したって違反にならない、そんな試合があってもいいのでは?」と新しい試みをしているらしい。
まだまだ進化し続けるテニスのルールや環境。これからも楽しみにしたいものだ。近くにきたテニス選手達のドラマを垣間見るのは如何ですか?
最後に、2022年度テニスの大まかなスケジュールを紹介しておきたい。
グランドスラム:オーストラリアオープン(1月17日〜30日)、全仏オープン(5月22日〜6月5日)ウィンブルドン(6月20日〜7月10日)、USオープン(8月29日〜9月11日)
ATPツアー:7月18日ハンブルグ、7月25日ポーランド、8月1日ワシントン、8月7日モントリオール、9月3日東京、9月12日大阪、9月19日東京、ソウル、9月26日エストニア、10月3日チェコ共和国、チュニジア、10月10日サンディエゴ、ルーマニア、10月17日メキシコ、10月24日バーゼル(スイス)、、、、と11月まで続く。
詳細は、atptour.com などをご参照に。
Written by ホーゲデウア容子(ベルギー)
1 2