第二言語としての英語学習は、日本でも義務教育のカリキュラムに入っています。
最低限の英語ができる・分かることは、今ではもう特別なことではなくなりつつあります。そんな中、英語以外の言語を学ぶ人も多いです。
私が暮らすインドネシアの統一言語はインドネシア語です。統計ポータルサイトStatistaによると、インドネシア語を話す人の数は、世界で11位。ちなみに、1位は英語、2位は中国語、日本語は13位だそうです。(2022年度)
日本語同様、インドネシア語も、英語・中国語・スペイン語のように世界中で広く話されているわけではなく、ほぼインドネシアで話されていると思うので、インドネシアの人口の多さがこの順位が影響しているのではないかなと思います。
統計で見ると話されている数や学習者や少ないインドネシア語ですが、英語や以外の外国語を学びたい方にはおすすめです。
インドネシア語会話コーチの私が、大きく分けて2つの理由をご紹介しますね。
まず1つ目の理由はなんといっても、「難しい文字を覚える必要がない」ということです。
中国語、ヒンディ語、アラビア語、韓国語、タイ語など、多くの言語では、英語のようなアルファベットを使いません。各言語独特の文字がありますが、インドネシア語は英語と同じようなアルファベットを使います。
語学を学習するのには、本や教科書だったりインターネット上の教材など、何につけても「文字」を使います。勉強用の教材や題材を探すにも、文字を知っているから目で見て探すことができます。
現地の方たちとのコミュニケーションもカタカナでは難しいので、文字を知る・学ぶことは必要です。
アルファベット以外に独自のアルファベットに似た文字が混ざって使われる言語もありますが、インドネシア語はアルファベットのみです。これだけでかなりハードルが下がると思います。
さらにインドネシア語は、アルファベット通りに読めばいいのです。
スペイン語の発音のようなイメージですが、スペイン語はGeorgeを”ホルヘ”のように独特の読み方がありますから、アルファベットの読み方はスペイン語よりもシンプルと言えるでしょう。
そして二つ目の理由は、「文法が割と簡単」ということです。
例えば、インドネシア語にはラテン系の言語のように男性・女性動詞という決まり事はありません。
そして、英語のようにストイックな時制もほぼなく、それによる不規則動詞のようなものもないので、勉強していて暗記が辛い!ということも少ないと思います。
基本的な語順(主語や形容詞・副詞などの順番)さえ覚えてしまえば、文章を作るのもさほど難しくありませんし、もし語順を間違ってしまった場合でも、ネイティブに何を言いたいかが通じてしまうことが多いです。
ここまで読んでいただいて、いかがでしょうか?!
「それならハードルが低いかも!」とインドネシア語に触れるきっかけになれば嬉しいです。日本の大学でもインドネシア語を専攻できる大学もあります。
最近では人気のマレーシアに次いで、インドネシアのバリ島も移住先やノマドワークをする場所として人気が出ていると聞きます。インドネシア語ができることにより、将来の選択肢が広がるかもしれません。
Written by 杏子スパルディ(インドネシア)