真ん中が優勝チーム。マイクを持って話しているのは後援のユニクロベトナム代表
Xin chào! ベトナム・ホーチミン市在住のYayoiです。皆さん、ゴミ拾いのワールドカップがあることをご存知でしたか?
その名も「スポGOMI」と呼ばれる、日本発祥のゴミ拾いスポーツ大会。
スポGOMIとは、「スポーツ × ゴミ拾い」の略です。
ルールは3人1組のチームで制限時間内に指定されたエリア内でゴミを拾い、その拾ったごみの量や種類に応じて与えられるポイントを競い合うというもの。
2008年に第一回目の「スポGOMI」大会が開催され、今年2023年11月、日本で初めて世界各国の代表達を集めたワールドカップが開催される予定です。
4月22日に、そのベトナム代表を決める予選大会がホーチミン市で開催されました。
左上:競技中の選手たち、右下:拾ったゴミの集計作業中
この大会に興味を持った私は、記事を書くにあたり、実際に開催場所へと足を運んでみました。
「スポGOMIワールドカップ2023ベトナムステージ」と名付けられた予選大会は、ホーチミン市内にあるホーチミン市工科大学のキャンパスで開催されました。
予選参加者は皆この大学に通う大学生達で、それぞれのチームに分かれて、大学周辺の決められたエリア内で1時間の制限時間内にゴミを拾います。
ゴミ拾い終了後はその拾ったゴミを集計し、最終的に算出されたポイントで順位が決定されます。
1位から3位までのチームはステージに上がって表彰され、1位のチームはなんと、日本で開かれる世界大会に招待されるとのことでした。
スポGOMIは2008年に日本で始まったにも関わらず、私は今回ベトナムで配信されている日本語ニュースがきっかけで初めて知りました。
このようにゴミ拾いがスポーツになることで、楽しんだり、負けて悔しくて本気になったり、ますますゴミを拾いたくなってしまう仕組みを作ったことが、とても素晴らしいアイディアだと感動しました。
ゴミを拾ってその場が綺麗になると、なんだか清々しい気持ちにもなります。そう感じる気持ちは、違う国の人達でも、きっと同じだと思います。
スポGOMIが世界中に広まり、各国の人達が楽しんでゴミ拾いをすることで、世界のあちこちが綺麗になるのですから、まさに一石二鳥ですね。
このような素晴らしい活動が日本発祥だということをとても嬉しく思うと同時に、「その場を綺麗にする」という日本独特?のメンタリティが、このような形で世界を巻き込んで波及しようとしていることに、日本人として誇らしくも感じました。
そして私もスポGOMIに参加をしたり、スポGOMIがもっと日本や世界中に知られるよう、応援したりしたいなとも思いました。
ちなみに今年2023年11月に日本で開催されるワールドカップに向け、ベトナムに続き、世界各国で予選が行われるようです。
皆さんがお住まいの国では、スポGOMIは開催されるでしょうか。そして初めてのワールドカップで優勝するのは、一体どこの国になるのでしょうか。結果が楽しみですね。
スポGOMI ワールドカップ 2023 公式HP
https://spogomi-worldcup.org/
Written by 平良弥生(オランダ)