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アメリカ・ハワイで看護師として働くには?日本とは大きく違う就職活動

2024年5月25日
研谷美月 (アメリカ)

アメリカでの就職活動のために行ったこと

就職活動には、病院や施設などの公式サイトからの直接応募、マネージャーとその場で面接ができるジョブフェアへの参加、人のツテなど、ありとあらゆるものを使っていました。

IndeedLinkedInなどのサイトにも登録し、活用しました。人材派遣会社を通して、自分から積極的に動かなくても採用が決まったこともありました。

就職活動を始める前には履歴書、カバーレター、推薦者の基本情報、First aid、BLS、ACLSなどの看護師資格をしっかりアップデートしておく必要があります。

レジュメを作成する際には、Indeedのレジュメ・履歴書の添削機能も活用しました。

レジュメの書き方は、日本とアメリカでは大きく違います。サイトを通して、提出する時に採用されやすい、目に留まりやすい、フィルターで振り落とされないレジュメの書き方を学べます。

また、「リファレンス」と呼ばれる推薦者を持つことも重要です。一緒に働いた経験がある人が好まれ、最低3人ほど必要です。

採用プロセスが進むと、雇用元から推薦者の元にメールや電話のリサーチがあります。

私も以前推薦者になったことがありますが、アンケートを受け取り、「一緒に働いてどうだったか、働きやすかったか、どんな人となりか」などを書き込みました。

 

日本とアメリカの大きな違い

日本では看護師の求人に応募する場合、病院に応募することになるかと思いますが、病院に応募するのではなく、部署に応募するのがアメリカ式です。

日本では働く部署に希望を出すことができますが、決定権があるのは基本的に病院です。希望を出しても何年も移動にならず、希望していない部署で働かなくてはいけない状況も発生します。

一方、アメリカでは、同じ病院でもさまざまな部署やポジションに同時に応募することが可能です。違う部署に移りたい人のためのトレーニングプログラム、研修制度を採用している病院もあります。

また、病院や施設によりますが、朝のシフト、夜のシフトを選択して応募することも可能です。私は夜勤専門のシフトに応募して、夜勤の時間帯だけ働いていた時期もあります。

ただ、部署ごとやシフトごとに応募できて選択肢も多い分、「どこから手をつけたらいいのか」「どこなら採用してくれるのか」など、悩み戸惑うことも多かったです。実際、当たっては砕けての連続でした。

日本とは違って転職はかなりしやすいので、働いてみて合わなければ辞める人もかなり多いです。1週間から数カ月で辞めていく人をたくさん見てきました。

ですので、「思っていた環境と違ったら、また違うところに応募してみるのもいいか」と思えたのも、めげずに応募し続けることができた理由の一つです。

就職活動を通して、自分の中で凝り固まった考え方や「日本ではこう」と囚われていることなどにも気がつきました。そのような凝り固まった考えから離れて就職活動をしてみると新たな道が開けるかもしれません。

私が代表を務めるBeLightで、無料FacebookコミュニティBeLight Communityがあります。毎月交流会を開催しており、世界中で活躍する看護師さんに出会えます。情報共有や交流を行いたい方はぜひご参加くださいね。

Written by 研谷美月(アメリカ)

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