MENU

周りが昇進や結婚する中、自分だけ安定しない。帰国して安定したキャリアを築くべき?

2024年6月3日
岩井真理 (日本)

在りたい自分の姿を今、明確にイメージできるか

まず、なぜH子さんはノルウェーに住みたいと考えたのでしょうか?そこには、H子さんの求めているライフスタイルがあるはずです。

例えば、それは北欧の男女平等に活躍できる環境でしょうか。もしくは、豊かな自然の中でサスティナビリティーと共存する暮らし、はたまたクジラ料理を食べるなど、日本文化との意外な共通点にも惹かれたのでしょうか。

H子さんがノルウェーに行くことを選んだ時の思いを、しっかりと思い出しましょう。

次に、現在を起点にして、5年後はどんな自分で在りたいと考えていますか?

そして、その「在りたい自分」になるためには、3年後までにやるべきことは何ですか?

キチンと目指すべき姿がなければ、闇雲に日本へ帰国しても「安定したキャリア」が約束されているわけではありません。日本での再就職は、今度は中途採用として市場に出るわけで、即戦力として実力を発揮できる武器が必要です。

周りの昇給・昇格・転就職などは確かに羨ましくもあり、焦りも感じます。しかし、そもそも組織に入って、決められた型の中で評価を受ける道を選んでいないのですから、今のH子さんには起こり得ないことばかりです。

だから、なりたい自分というより、「在りたい自分の姿を今、明確にイメージできるか」ということが大切です。

H子さんには、以上の3点について今一度、じっくり考えていただきたいと思います。考えて、自己理解を深めて欲しいと思います。

そして、今後も海外で働き生活をしていくことを視野に入れるのであれば、「世界中どこにいても自己実現ができる」ご自分を目指してほしいと思います。

 

どこにいても力量を発揮できるポータブルスキルは最強

それには、「ポータブルスキル」を身につけることをおすすめします。ポータブルスキルとは文字通り、持って歩けるスキルです。

今やオンラインでどこにいても仕事ができる時代です。それは日本でも海外でも同じです。場所や環境に囚われることなく、世の中に提供できるものを自分が持っていること、それが何よりの強みになるでしょう。

IT関係のみならず、どこにいても力量を発揮できるポータブルスキルは、最強です。

最後に、H子さんにお伝えしたいことがあります。

H子さんは、ここまでよく頑張りました。今は周囲に圧倒されているかもしれませんが、日本を離れ、フリーランスのステータスで、本当にここまでよくやって来ました。

そのこと自体、ご自分を認めてあげてください。すごいことですよ!

まさに「海外✖️フリーランス」の働き方から得たものを書き出して下さい。H子さんにしかできないことが潜んでいるに違いありません。

この7年間、孤軍奮闘したH子さんだからこそ、次のフェーズへ進むためにも今は少し立ち止まって、じっくりと自分に問いかけてください。

・なぜ、ノルウェーで働きたいのか?
・どんなライフスタイルを望んでいるのか?
・在りたい自分とは?

本当の自分を知り、向き合ってくださいね。自分を知ることは、選択を間違わない秘訣です。応援しています。

Written by 岩井真理(日本)


真理さんのセッションを直接受けたい方は、aries.mariwai@gmail.comへご連絡お願いいたします。

コラムに掲載するお悩みは随時募集しています。真理さんのアドバイスを受けたい方は、お問い合わせフォームからご送付ください。


1 2

この投稿をシェアする

イベント・セミナー一覧へ
コラム一覧へ
インタビュー一覧へ
ブックレビュー一覧へ
セカウマTV一覧へ
無料登録へ