ALOHA! アメリカハワイ州在住歴、7年目となりましたMitsukiです。
私はアメリカハワイ州で正看護師(現在は訪問看護師)として働く傍ら、国際的に活躍したい看護師さんたちをサポートする会社BeLightの代表としても活動しており、アメリカ看護師免許取得を目指す方々をサポートするコミュニティ「アメリカ看護師ピアサポートコミュニティ」を運営しています。
最近のコラムでは、「アメリカ看護師の就職活動」、「どんな人がアメリカで看護師を目指すのか」、「海外で働き始めの辛い時期の乗り越え方」など、看護師の仕事を中心に綴ってきました。
6月は夫婦一緒にバケーションから始まったので、その様子や訪れた場所での体験をシェアしたいと思います。
私たちはハワイのオアフ島に住んでいますが、今回は「ビックアイランド(BIG ISLAND)」と呼ばれるハワイ島へバケーションで訪れました。
ハワイ島は活火山があることでも知られていますが、空港に降り立った途端に見える黒い岩石や、もわっとした湿度高めの空気感が特徴的です。コナという地域で4日ほど過ごしました。
今回コナに来たのは理由があって、夫が「アイアンマンハーフ」と呼ばれるトライアスロンの大会に出場するためでした。
トライアスロンはハワイが発祥の土地とされているようで、「アイアンマン」と呼ばれる世界最大規模で長距離のレースが行われます。
今回のレースはその約半分の距離の大会でした。半分と言っても水泳が1.9キロ、自転車が90キロ、そして21キロのマラソンが最後に待っています。
驚くべきことに、10代の子から70代までの年代の方達が参加していました。
夫がトレーニングをしてきたのをそばで見てきましたが、トライアスロンのトレーニングは本当にコミットメントが必須です。
参加している一人一人がどんな思いをもってどんな理由でこの大会に出ているのかは分かりませんが、間近でレースを見ながら「人間の力ってすごい」と強く感じました。
他には、オウムの保護施設を訪れました。ここはもともとは診療看護師だったというドロシーさんとその家族が営んでいて、さまざまな理由から引き取り手がいなくなってしまったオウムを保護し、世話しています。
園内では一羽ずつの歴史を聴きながら、触れ合ったり、餌をあげたりすることができます。
私は知らなかったのですが、大型のオウムだと100歳近くまで生きるのだとか。
そのためオーナーさんが先に亡くなってしまったり、病気になり面倒を見ることができなくなるケースも多いそうです。
また、オウムは感受性が高い動物だそうで、オーナーさんや環境が変わると鬱になってしまったりして、自ら羽を抜いてしまう自傷行動をとることも。オウム達の過去の話を聞きながら泣きそうになってしまいました。
この保護施設では引き取り手も探しているようですが、受け取りが進む前に本当に大切に飼育できるか厳しいチェックを行うので、ドロシーさんを納得させる人はなかなか現れないようです。
もう一つこのバケーションで意識していたのが、デジタルデトックスです。今回の記事を書くにあたって調べてみると、どうやらデジタルデトックス協会なんてものも存在するようです。
そこから定義を拝借すると、「一定期間スマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスとの距離を置くことでストレスを軽減し、現実世界でのコミュニケーションや、自然とのつながりにフォーカスする取り組み」とのこと。
この4日間の間はBeLightの仕事はもちろんのこと、SNSを含めLINE、メッセージなどからも距離を置くことを意識しました。
最近は普段の生活でも、必要のない時は携帯を触らないようにしたり、スクリーンタイムの制限を心がけていますが、4日間という長い期間でのデジタルデトックスは初めてでした。
最初はなんだか手持ち無沙汰でそわそわしてしまいましたが、だんだんと慣れて後半になると、「あれ?自分は一体何のためにSNSをやっているんだろうか?」と考えるまでになりました。
いつもやるべきことに追われるように過ごしている毎日ですが、時にそんな日常から自分を切り離して、ただそこに在ることを意識して過ごすことも大切だと改めて感じました。
Written by 研谷美月(アメリカ)