皆さん、こんにちは。カリフォルニア在住、海外転職・海外でのキャリア形成に特化したキャリアコーチのブレナー真由美です。
今回は、「転職軸」について書きたいと思います。
転職軸とは、一言で言うとキャリアにおける「譲れないこと」です。
初めて仕事に就く場合の「就職軸」は、社会人経験がないため、就職先を一人で決めるのは難しいです。
入社の理由を聞くと、「大学の教授に勧められたから」「地場の大手の会社で親戚が勤めているから」「安定した仕事だと思うから」など、家族や周りの意見、要素が大きな割合を占めているかもしれません。
正直、私も就職を意識し始めた当初、同じような考えを持っていました。
それがイギリスへ留学をした後日本に戻ったら、私の中ではっきりとした就職軸ができていたのです。
・英語を使った仕事
・海外に支店がある会社
・事務職よりも人と会う仕事
この3つを軸にして就職活動を行い、お金を貯めて将来イギリスへ行きたかったので、給与が良い、福利厚生がしっかりとしていて、寮がある会社を選び、入社しました。
その後、香港への海外転職をしましたが、その時は勢いで仕事を探したためか、本当にこれが自分の仕事だと思えるようになったのは5年後でした。
その時の私の会社選びの優先事項は、就労ビザを出してもらえることでした。自分のスキル、経験だけを考慮するのではなく、会社の規模、会社が今まで外国人を採用してきたかどうかも大きなポイントでした。
もちろんビザの種類、国の状況にもよりますので、一概にはこれらのことが絶対とは言えませんが、最初の香港転職は大手日系の銀行に決め、就職しました。
その後、香港で2度目の転職。アメリカ人が経営するイベントの会社へ。多国籍な環境で出張も多くあり、何よりも英語だけを使った仕事ができました。
ただ、だんだんと私の中で、「自分の強みは何なのか? 自分の強みを十分に生かせていないのではないか?」と思うようになりました。
それからしばらくして、縁あって人材紹介業に転職するのですが、その時の私の転職軸はとても明確な3つでした。
・より多くの人と接することができる仕事
・日本語と英語の語学の強みだけではなく、日本と香港の商習慣を理解した仕事ができること
・将来的には会社の責任者として仕事をしていきたい
この転職軸で選んだ人材紹介会社は、アメリカに移住するまで16年間勤めました。
転職軸をリストアップするために、まず次の4点を書き出してみましょう。
・譲れないこと
・やりたいこと
・やりたくないこと
・できないこと
次に下記の項目ごとに自分の希望を書き出しましょう。
・国や都市
・職種・業種
・仕事内容
・収入・福利厚生
・昇給・昇格・異動(海外転勤など)
・会社の規模や経営方針
・職場の雰囲気
海外で転職活動をしていく際には、
・就労ビザのサポートがある
・就労ビザを取れるだけの会社の体力がある
という点も転職軸の外せない1つになると思います。
これらを書き出すには、自分のことを深く理解する、客観的に見る自己分析や自分のキャリアを深く理解する「キャリアの棚卸」が有効です。
自己分析の定義は、「Can・Want・Must」だと言われています。この3つを念頭に置いてリストアップしていくと良いと思います。
私のコーチングでは、「自己分析をする→キャリアの棚卸をする→転職軸を決める」という順に行います。そして、自分で決めた転職軸が海外転職へ繋げることができるかどうかをリサーチし、国選びをします。
どうですか? あなたの「転職軸」ははっきりとしていますか?
海外転職は簡単ではありません。でも、一人で不安や途方に暮れる必要はありません。
まずは、「あなたの現在地を知り、そこからどうアクションを取っていったら良いか」をお知りになりたい方は、ぜひ30分無料の体験コーチングへお越しください。お申し込みはこちらのリンクから。
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Written by ブレナー真由美(アメリカ)