MENU

日本人が驚く光景!?インドネシア、ローカル校の通学事情

2024年8月1日
杏子スパルディ (インドネシア)

一番多い通学手段はバイク!

今回は、意外と知られていない?!インドネシアローカル校の通学事情について書いてみようと思います。

皆さんのお住まいの国・地域では、どんな通学方法が一般的ですか?

私は首都ジャカルタの隣にある「ブカシ」という町で、二人の子育てをしており中学生と小学生の子供たちは幼稚園から現在までローカルの学校に通っています。

インドネシアの朝は日本よりも早く始まります。イスラム教徒が大多数の当地ジャワ島では、まだ空が薄暗い朝4時半~5時前には各地のモスクからのアザーンが流れます。アザーンとは礼拝時間の呼びかけです。

日中暑い南国だからでしょうか、公立私立を問わず、学校の始業時間は7時から7時半です。

インドネシアに初めて来る日本人のほぼ皆さんが驚くことの一つに走っているバイクの数がありますが、最も一般的な通学手段がバイクです。

お父さんやお母さんの通勤時間に合わせて一緒にバイクに乗って登校、お手伝いさんのバイクに乗って登校なども多いですし、配車サービスアプリで手配したバイクタクシーでの通学も、小学校高学年以上になると多いです。

また、ちょっと声を小さくしてお話したいのですが、中学生、高校生が無免許でバイク登校するのも当たり前(と言いたくないですが、現実です)に見られます。

高校生のお兄さんが弟や妹を乗せて小学校に送り迎えをする姿もよく見ます。

 

次いで多い通学手段は自家用車、学校の送迎車

お迎えのバイクで込み合う小学校の下校時間

我が家の場合は、私が毎日車で送り迎えをしています。バイク通学に比べると少ないものの、我が家のように車で送迎する家庭も多いです。

車での送り迎えのデメリットは、朝の通勤通学時間の渋滞をバイクのようにスイスイと進めないこと。また、学校によっては駐車スペースが小さく、特に下校時間は早めの時間に行って待っていないと車が停められないことです。

ほとんどの私立校では、学校の送迎車による登下校も可能です。公立校でも送迎車がある学校もあります。

日本や他国で見られる「スクールバス」とは違い、いわゆるマイクロバスやそれよりもう少し小さい車、もしくは人数によっては自家用車として使われるようなSUV車を送迎車として使う学校も多いです。

これらの送迎サービスの利用は月謝制で、各学校、自宅と学校の距離にもよって異なりますが、1カ月300,000~600,000ルピア(日本で約3,000~6,000円)が多いです。

現在は毎日車で送り迎えをしている我が家ですが、私が会社員をしていた頃はこのような学校の送迎サービスにお世話になっていました。

また、私が対面での仕事で朝早くから出かける日などは、配車サービスアプリのバイクタクシーや、住宅地にスタンバイしているセキュリティのおじさんにバイクで送り迎えをしてもらうこともあります。

少数派の通学手段は自転車です。中学生、高校生になると自分でバイクを運転してしまう学生が多いのですが、小学生に時々見られるのが自転車通学です。最近は電動自転車による通学も見かけるようになりました。

徒歩での通学をしている子もいますが、稀です。

 

子供を1人で通学させたくないインドネシアの交通事情

インドネシアの交通事情の中では、バイクも自転車も徒歩通学も、子供たちの自己責任でさせるには危険が多いのが現実です。

地域や世代、個人によって考え方も違いますが、子供に1人で通学をさせることを進んでしない保護者もいます。

整備され秩序ある交通状況の中で育った日本人としては、インドネシアの道路で子供だけで徒歩や自転車で通学させることは抵抗があります。

以前、「女優兼歌手ヴァネッサ・エンジェルが交通事故で死亡、インドネシアの交通事情」というコラムを書きました。安全意識の低さ、無免許でバイクに乗る学生のことなどにも触れています。

このコラムを書いたのは2021年ですが、残念ながら現在もあまり状況は変わっていません。

どこの国でもそうですが、「自分の身は自分で守る」ことが一番大事です。

インドネシア語やインドネシアの生活・文化について、インスタグラム &ブログで発信しています。ぜひ覗いてみてくださいね!

Written by スパルディ杏子(インドネシア)

この投稿をシェアする

イベント・セミナー一覧へ
コラム一覧へ
インタビュー一覧へ
ブックレビュー一覧へ
セカウマTV一覧へ
無料登録へ