こんにちは!土屋芳子です。猛暑だと報じられているマレーシアですが、昼間の室内の温度計は28度から31度くらいなので、夜はファンだけで快適。エアコンなしで十分です。
夏休み真っ只中とはいえ、この夏の帰国は取り止めました。日本の暑さを避けて、10月の帰国を予定しています。
最近、日本からマレーシアに出張に来た友人と会う機会がありました。彼は1年間マレーシアに滞在し、昨年日本に帰国しています。
お互いの近況報告などをしつつ、日本とマレーシアでの生活に感じる違いや、メリットとデメリットを聞いてみました。
彼曰く、「日本と比較してマレーシアの方が快適だと思うことを挙げるとしたら、四季がないため年中暖かく過ごしやすい、家も道路も街も広々としている」ということだそうです。
日本で仕事をしながら生活する上では、マレーシア移住前と後とで特に変わったことはなく、同じ感覚だと言っていました。
他のマレーシア移住3年目になる友人も、マレーシア生活で最も快適なことは、年中暖かくて、昔の日本の夏のような、つまり今ほど暑くない気候が続くことだと話していました。
快適さの主な理由が「温暖な気候が続くこと」というのは、たいしたことではないような気もしますが、人間が感じる快適さなんて、結局はとてもシンプルなものなんですね。
日本を長く離れ、外から見ていると、コロナ前は「日本絶賛主義感」、コロナ後は「日本衰退危機感」が蔓延しているように思えます。
そのせいか、現在は停滞感のある日本よりマレーシアの方が発展や進化具合が顕著だと感じ、それがマレーシアでの快適な滞在理由のうちの一つだと思っていました。
また、「なぜマレーシアが良いのか?」や「日本との比較」をずっと問われ続けてきて、「違い」を意識することが当たり前の感覚になっていたのです。
両国の違いを聞く時、無意識のうちに自分の置かれた環境の方が優位だと感じる答えを期待していることに気が付きました。
けれど、もし日本に住んでいたら、意外と良いことも悪いことも変わっていないのかもしれませんね。
住む場所の快適さなんて、気温のようにざっくりとしたもので、たいした理由はないのかもしれません。
実際、私は「四季があった方が素敵。顔に感じる冬の朝の冷たい風や、重ね着のおしゃれなどが恋しい」と思う派ですが、そう言いながらも真夏の暑さや真冬の寒さを避けて、過ごしやすい気候の時に帰国している自分がいます。
財団法人ロングステイ財団の調査によると、マレーシアは2006年から2023年まで15年連続で日本人が住みたい国「世界No.1」に選ばれている国です(コロナの影響で2020~2022年は発表なし)。
その理由として、「物価水準は約1/2、医療水準が高い。貧困率が低く、雇用もほぼ完全雇用、政治も比較的安定している。薬物や銃の不法所持についての処罰が厳しく、政府も治安安定に力を注いでいる」などが挙げられています。
それは確かに実感しますが、住み続ける1番の理由は意外なことに「気候」なのかもしれません。
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Written by 土屋芳子(マレーシア)