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人生で一番勇気を出した決断!海外移住を実現するまでの葛藤

2024年8月21日
研谷美月 (アメリカ)

ハワイ移住のきっかけ

ALOHA! アメリカハワイ州在住歴、8年目となりましたMitsukiです。

私はアメリカハワイ州で正看護師(現在は訪問看護師)として働く傍ら、国際的に活躍したい看護師さんたちをサポートする会社BeLightの代表としても活動しており、アメリカ看護師免許取得を目指す方々をサポートするコミュニティ「アメリカ看護師ピアサポートコミュニティ」を運営しています。

8月は、私にとってターニングポイントともなる「ハワイへ移住してきた」月です。2016年の7月末まで日本で働き、8月の初旬にハワイに引っ越してきました。

当時は社会人になって1年と3カ月経った頃。「3年は働くだろう」と考えていたので、自分でも想像もしていない、人生の予定になかった急展開となりました。

ハワイに移住するきっかけになったのは、夫に出会ったことです。

夫は出会った時にはすでにハワイに住んでいました。最初は遠距離恋愛でしたが、話をして「今後関係を築き上げていくためにもやはり近くにいることが大切」と私がハワイに移り住むことになりました。

夫と出会うまで行ったこともなかったハワイですが、初めて訪れた時に日本にいる時とはまるで違った時間の流れ方やハワイにいる人の笑顔や優しさにとても心惹かれました。

 

一生一代とも言える決断と葛藤

ハワイへの移住を決めた時に一番勇気が必要だったことは、「反対する家族への対応」と「将来の見通しが立たなくなること」でした。

当時の私は看護師として働き出し、苦しく感じる日々を過ごしていました。頑張りが報われるのではなく、さらにしんどくなっていき、「なぜここまで苦しい思いをしなくちゃいけないのだろう」という葛藤を抱えていました。

また、癌患者さんを常にそばで見ていたので、生きることや死ぬこと、命に限りがあることについてもよく考えていましたし、海外で暮らすこと、海外で仕事をすることにも関心がありました。

日本での仕事を辞めて今ハワイに行くか、一生チャンスが巡ってこないか、一生一代とも言える決断を迫られた時期だったと思います。

それまでは私なりに家族の期待に応えていました。そのため、家族の意見を尊重するか、自分のやってみたいという気持ちを優先するかで心が痛みました。

しかし、「自分の人生の決断を他の人に委ねても、他の人が責任を取ってくれるわけではない」と思い、反対されても喧嘩をしてもなお、自分の意見を押し切りました。

実はハワイに移住してからも、日本にいる友人や同僚たちと自分を比較して落ち込むことや、将来に対して不安になることは多々ありました。

SNSで彼らの結婚、出産、どんどん責任のある仕事を任される様子を見る度に、自分と比べてしまいます。

ハワイに来てもすぐには仕事もできず、生活に慣れるのに必死で将来への見通しも立っていない私は、一人だけ電車に乗り遅れてしまったような気持ちになりました。

しかし、ハワイで過ごしていくうちに「自分の考え方がいろいろなものに縛られて、自分を生きづらくさせていた」と気づいたのです。

 

やりたいことを実現するために一歩踏み出す勇気

ハワイに来て驚いたことは、平日の昼間からビーチで寝転び、BBQをして過ごしている人々の姿でした。「みんな仕事しないでどうやって生きているんだろう」と不思議に思いました。

生活していくにつれて、理由や背景を知っていくことになるのですが、当時の私の心は「仕事にばかり」とらわれていたのです。

さまざまな文化や背景を持った人が集まるハワイのことを知るにつれ、凝り固まった考え方やものの見方が変わっていくのを感じました。

移住当時のことを振り返ると、「ほとんど計画もなしに、『なんとかなる』とよく飛び込めたな」と自分でも思います。

もしくは、それくらいの勢いでもないと、考えすぎたら怖くて、現実性がなくて、足を踏み出せなかったかもしれません。

一度足を踏み出してしまったら、「なんとかしていこう!」という気持ちも自然に芽生え、それに伴った行動を続けていくと、周りも動いてくるもので、「本当になんとかなるものだ」という経験をしました。

当時相談をした大学の先生にも「お金はなんとかなるから」と言われて、「根拠のない励ましだ」と思いましたが、実際本当になんとかなりました。

大きく状況が変わることへの怖さもありますが、自分が自分らしくいることができず、自分の存在価値に疑問を抱いてしまうような環境に長い間身を置いてしまうことの方がずっと怖いことだと今は思います。

「何かできるかわからないけど海外に行ってみたい」「行ってからの計画がまだない」、そうであっても私は全然いいと思います。

もしうまくいかなかったら日本に帰ってもいいと思いますし、それが導かれた場所であったら、きっとなんだかんだとうまくことが運んでいくと思います。

Written by 研谷美月(アメリカ)

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