Olá!! ブラジル・サンパウロ州在住のHIROMIです。今回はブラジルにおける建設、不動産事情についてご紹介します。
日本では賃貸専用アパートや分譲マンションなど、借りるか買うかで建物の用途がはっきりと分かれています。
一方、ブラジルでは最初はすべて分譲マンションとして建設されます。ブラジルではマンションのことを「Apartamento(アパルタメント)」と言いますが、ここでは分かりやすく「アパート」と表記します。
建設会社は建設前から販売を開始し、アパートに住みたい人やアパートを貸して収入を得たい人が建設会社から購入します。
建設後の部屋にはトイレとシンクしかありません。購入者は床、クローゼット、電気、シャワー、壁紙などを別業者に依頼してカスタマイズします。
同じ建物内のアパートでも、各部屋の内装はまったく異なるものになります。賃貸価格も、大家さんによって変動します。
また、外国人が不動産を購入することが認められています。土地や建物の所有も可能ですが、海岸地帯、国境周辺、国の指定エリアである安全地帯では購入が許可されていません。
ブラジルの中でもサンパウロ市は経済発展が目覚ましく、コンドミニアムの建設も積極的に進められています。地価の上昇している地区も増え、不動産価格も年々上昇しており、不動産投資家たちから注目を集めています。
私が参加した建設会社のイベント
不動産の購入は決して安い買い物ではないため、建設業界ではさまざまな工夫をしています。
たとえば、土地全体を「ひまわり畑」にするキャンペーンを行い人を呼び込むことがあります。
ある朝、テレビで宣伝を観て面白そうだと思い、一度行ってみました。何もない辺鄙な場所に突然現れた壮大なひまわり畑には驚きました!
土地を知ってもらうために宣伝を行う建設会社もあれば、イベントを開催して人を呼び込む場合もあります。
日系人が多く住む地域では、建設前のアパートを売り出す企業が、アパートの詳細説明だけでなく、「日本の文化や食、芸能を楽しんでもらう」イベントを開催することがあります。
昨年からご縁がある建設会社に依頼され、先日、イベント会場にて着物を着て演奏を行いました。私の津軽笛とフルートで日本の音楽を聴いていただき、折り紙、囲碁・将棋・麻雀の体験ができました。
また、お寿司や日本酒などを楽しんでもらい、ビンゴゲームも開催されました。豪華なイベントを通じて、アパートを購入したいと思わせるための工夫がされていることに感心しました。
ブラジルでお部屋探しをする際には、トラブル事例が多数報告されているため、注意が必要です。
一般的には、Imobiliaria(不動産仲介業者)を通してアパートを借ります。
不動産仲介業者は、大家さんとの交渉やトラブル時の仲介を行ってくれるので直接契約するよりも安心です。
賃貸アパートの場合、基本的に部屋の中をリフォームすることはできません。
ただし、契約にもよりますが、たとえばお風呂を設置したい場合、住人が最初に自分で費用を負担すれば、大家さんから許可が出ることもあります。
これは、何か役に立つものを設置するとアパートの付加価値が上がるからです。
ブラジルでは大家さん次第で融通が利く場合もありますが、交渉がうまくいかない場合は住人が費用を負担しなければならないこともあります。
その分、家賃を下げてもらう交渉ができることもあります。
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