週3日程度しかオープンしないマーケット。新鮮な野菜や果物が手に入ります!
移住にはさらにハードルがあります。それは「初期設定」です。
前述の食事・洗濯・買い物・学校の送迎や連絡…、これらは生活のルーティンです。このルーティンに入るまでの初期設定が最も大変です。
国選び・町選びに始まり、学校探し、アパート探し。外国人OK?入試はある?短期滞在はできる?などなど、たくさんの調査と交渉と人脈が必要です。
アパートも同様で、家具付きで短期滞在OKな庶民的な価格の物件はそうそうありません。本来の移住ならすべて自力で調査・段取りする必要がありますが、ご想像の通り、至難の業です。
そこで、冒頭でも少し触れましたが、私はパートナーと共にこの夏も短期移住体験のお手伝い企画を行いました。短期滞在OKなアパート&学校を手配して、学校送迎の車やドライバーを段取りする。
つまり、自分たちのために行うことなのですが、「同じことをされたい方がいるなら、ついでにやりますよ」という企画です。
通常ならこういう企画は違法就労にあたります。しかし、私のパートナーは就労・起業ができる永住権を持っているので違法ではありませんし、日本人でありながらビサヤ語が話せて人脈も豊富。活かさない手はありません。
正直、娘たちの英語留学が一番の目的なので、多くの日本人に来られては本末転倒です。
しかし、「子連れで海外移住したいけど、そのきっかけが掴めない」という方の気持ちはとてもよく分かるので、昔の自分を助けるイメージで少人数に限定して行っています。
下見ツアーで学校見学をしている様子。普段入れないような学校もご案内&通訳
今年参加された方から早くも嬉しい感想をいただきました!
『海外で子供たちと生活をするのは初めての経験でしたが、子供たちが学校と食生活と環境に思っていた以上にスムーズに馴染んでいく様子を見て、この感じならまた来れる!と思いました』
『今回はじめてフィリピンでの生活を体験したことで、親子で海外で生活することが、「今後も全然あり」というマインドになったのがとても大きいです!』
そう言っていただけてとても嬉しい!プチ留学を自分達だけのものにせずにシェアして良かったと思える瞬間です!
ですが、全員が全員良い体験になるとは限りません。残念ながら「あぁ、海外生活はムリだろうな」というご家族もいらっしゃいます。
まず、大人・子供に限らず、挨拶のできない人は難しいです。英語力の問題ではなく、日本語での挨拶さえもできない人が最近多いですね。
英語ができようができまいが、挨拶もできない人は異国で友達を作るなんて無理です。
また、日本の過剰サービスに慣れてしまったのか、不便に慣れていない人、やってもらって当たり前な人も海外生活は難しいです。
不便を楽しめたり、感謝の気持ちを持っている方は自然と友人ができ、2年、3年と異国の地でも根を張ることができます。
以上、辛口ですが、キラキラして見える海外移住のピリ辛な現実でした!常に感謝の気持ちを持って日々を過ごしたいと自戒を込めて思います!それではまた次回のコラムをお楽しみに!
Written by 宮下なみ子(ジョージア)
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