最近の嬉しいニュースといったら、真田広之がアメリカ制作のドラマ「Shogun」でプロデューサーと主役を務め、エミー賞に25部門でノミネートされ、同賞創設以来過去最多となる18冠を獲得したことではないでしょうか。
日本人が俳優賞の主要部門で、非英語作品が作品賞で受賞したのは初めてです。
真田さんの日本語でのスピーチ「これまで時代劇を継承して支えてきてくださったすべての方々、そして監督や諸先生方に心より御礼申し上げます。あなた方から受け継いだ情熱と夢は海を渡り、国境を越えました。Thank you so much!!」には心を打たれました。
日本人として、海外で活躍し、日本の良いイメージを伝えてくれる各分野のプロフェッショナルにはとても憧れ、尊敬しますね。
マレーシアでも、アメリカやイギリスで活躍して大人気になるタレントが数人います。
たとえば、香港やハリウッドで活躍し、映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で主演女優賞を受賞したイポー出身の女優ミシェル・ヨー。
マレーシア系イギリス人で映画『クレイジーリッチアジアンズ』の主役で一躍人気になったヘンリー・ゴールディング。
アメリカの政治風刺ニュース番組『ザ・デイリー・ショー』に出演して人気を博すコメディアンでありタレントのロニー・チェンなどです。
自国出身の著名人はとても人気があり、たまに帰国するとニュースになりますし、同級生だった人が昔一緒に撮った写真をSNSに投稿し出したりして、お祭り騒ぎです。
Youtubeチャンネル@mrnigelngより
さて、最近クアラルンプールのシンボル的なショッピングモール「Pavilion Kuala Lumpur (パビリオン・ブキビンタン)」がオレンジ色に染まった日がありました。
オレンジ色がテーマのマレーシア出身著名人といえば、そう、「アンクルロジャー(本名:ナイジェル・アン)」です。
ナイジェルはイギリスをベースに活躍するクアラルンプール出身のコメディアンですが、YouTubeでアンクルロジャーというキャラクターに扮して人気を博しました。チャンネル登録者数は970万人!
本人は美しい英語を話す青年ですが、アンクルロジャーはマレーシア訛りの英語を話し、オレンジ色のポロシャツと黒いショートパンツ、黒いフォンケースがトレードマークで、マレーシアによくいるおじさんの格好です。
番組は主にクッキングビデオを見ながら、アジアの料理法と異なるものをディスっていくというもの。
セレブリティシェフであるゴードン・ラムゼイやジェイミー・オリバーの作るフライドライスなどを徹底的にディスることでさらに人気になりました。
今ではディスられたシェフたちも、自分の宣伝をしてもらって嬉しそうです。
素はコメディアンのナイジェルですが、アンクルロジャーが人気になりすぎて、「本物の美味しいフライドライスを知っている男といえば、アンクルロジャーだ」という雰囲気になっています。
クアラルンプールの一角がオレンジ色に染まった日は、アンクルロジャーがマレーシアに凱旋帰国し、ギネスに挑戦した日でした。
「アンクル・ロジャーに扮した人々の集まり」で無事ギネスレコードを達成!388名もの人がオレンジ色のポロシャツ、黒いショートパンツ、黒いフォンケースを身につけて集まりました。
この企画は、初のアンクルロジャーブランドのフライドライスレストラン「Fuiyoh! It’s Uncle Roger」のオープンに伴う宣伝には、十分すぎるほどの効果を持っています。
パビリオンブキビンタンの7階に位置するオレンジ色のレストランには、連日長蛇の行列ができています。
「あのアンクルロジャーのフライドライスはどれだけ美味しいのか?」街中がその話題で持ちきりです。
人気YouTuberというだけでなく、やはりマレーシアから海外に出て行って世界に実力が認められている人の人気は絶大です。
Nigel Ng ( Uncle Roger) ギネスレコードに挑戦した動画「Uncle Roger Start A Restaurant …And Break World Record」
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