収穫した自家栽培のトマト
園芸が得意なことを、英語で「have a green thumb(直訳:緑の親指を持っている)」といいます。
私の祖父は農業を営んでいて、父は家業を継がなかったものの、Green Thumbの遺伝子をしっかり受け継いでおり、どんな環境で何を育てても父が手がけたものはきれいな実をつけます。
残念ながら、私はGreen Thumbの遺伝子を受け継がなかったようで、今まで何を育ててもうまくいったためしがありません。
「水をあげるだけでいい」と言われているものでさえ、私のケアの下で生き延びた植物は存在しないのです。
私はまさに植物の天敵、「Plant Killer」です。植物に申し訳なくて、「園芸は自分とは縁のないもの」と割り切って諦めようと思っていました。
しかし、雪解けの春先、園芸店に置かれているきれいな花や野菜の苗を見ると、「これ、うちにも欲しい!」と欲が出てきます。
父が育てたナス
今年も種から育てるタイミングを逃したものの、7月半ばに売れ残ったトマトの苗が半額になっているのを見て、「またトライするのか」と夫に笑われながら、二株だけ再挑戦しようと決めました。
「今回は真剣に実がなるまで育てるぞ!」という決心があり、Green Thumbを持つ周りの友達にアドバイスを求めました。
枝と枝の間に生える「suckers(脇芽)」を取り除くことや葉や茎の剪定など、私が知らなかったことを教えてもらい、実行し、見守りました。
しばらくの間少し大きくなっているのは確認できたものの、夏も終わりに近づいていたのに実がなる気配もありませんでした。
「今回もまた成果が出ずに挫折してしまうのかもしれない」と弱気になりましたが、教えてもらったことを続けました。
すると、ある朝、苗の様子を見に行くと実がなっているではありませんか!
実は一つだけかと思いきや、次々と出てきました。「熟する前に収穫する」と別の友達から聞いたので、大きくなった二つをもぎ取り、熟するのを待ちました。
ですが、教えてくれた友達のトマトは熟することなく、黒に変色した後腐ってしまったり、「今年のトマトは出来が良くない」と聞いたため、なかなか赤くならない私のトマトも無理かなと思っていました。
ところが、今朝一番最初に収穫したトマトが赤くなっていたのです!諦めずに再挑戦してよかったとつくづく思いました。
今回トマトを育てる過程を振り返り、英語習得の過程にも当てはまることがいくつかあることに気付きました。
1.「自家栽培の野菜や果物が食べたい、きれいな花壇が欲しい。あったらいいな」という軽い気持ちだけで、真剣に育てることや結果にコミットする決心が欠けていて、学ぶ姿勢がなかったこと。
英語も目標達成までコミットするという決心がなければ、途中で挫折してしまいがちです。
2. 正しい育て方を知らず、「ただ水をあげればいい」と勘違いしていたこと。
英語も同じで、話せるようになりたいのにただがむしゃらに単語やフレーズを暗記したり、文法を勉強したりしても結果が出ません。目的に合った効果的な方法を取り入れる必要があります。
3. 実がなるまでしばらく時間が必要で、正しい方法でケアを続けると実がなる日がやってくること。
英語習得も日々勉強しているのに進歩している実感がなくとも、目標につながる正しい方法でコツコツ継続することで、「こんなに話せるようになっていた!」と気付く日がやってきます。
4. 今まで挫折を何度も繰り返した人でも成果を出すチャンスがあること。
英語を何度もやり直している人でもチャンスはあります。過去の失敗イコール将来の失敗ではありません。
あなたにも「英語が話せるようになりたい!」という夢があり、英語を勉強してきたものの、何度も挫折に終わってしまい、もう諦めようと思っていませんか?
今回トマトを育てた体験を通して、挫折しそうになっているあなたにメッセージがあります。
『成果を実感したときの感動、それを体験するまで諦めないで!』
初めて自己が育てたトマトを見たときの感動、「実がなった」時の喜びをあなたにも味わってほしく、「Everyday English 8週間集中基礎コース」を立ち上げました。
日常生活で必要なリアルな英語を身に付け、海外生活を満喫したい女性のための英会話コースです。
過去に挫折したけど、英語を諦められない、再挑戦したい、興味のある方は、info@radianteikaiwa.comまでお気軽にお問い合わせください。
あなたの英語ジャーニーを応援しています。
Written by 林いくえ(カナダ)