大コーカサス山脈の氷河をバックに記念撮影
გამარჯობა !!(ガマルジョバ!)こんにちは、ジョージア在住の宮下なみ子です。
突然ですが、皆さんおいくつでしょうか?私は現在44歳。「『ついこの間』と思っていた出来事が実は10年も前だった」ということが増えてきたお年頃です。
先月、私の叔父と叔母、そして友人夫婦たちの合計7人でジョージア・プライベートツアーを企画・開催しました。
全員が70代で、うち3人は75歳!叔父の高校時代からの親友に至っては、友人歴はなんと50年以上です。
私の叔父は昔から異常にパワフルで、明石家さんまさんのようなトーク力を持つ人なのですが、ご友人たちもとてもエネルギッシュです。
若い頃から登山や旅が大好きで、なんとスペインの聖地巡礼も歩きで達成した猛者です。当然、ジョージアのコーカサス山脈に興味津々。
姪である私がジョージアに住んでいて、かつ私のパートナーの五十嵐はフィリピンを拠点に20年以上にわたり観光業を手がけてきたプロ。
「これは活かす他ない!」ということで、ジョージアのプライベートツアーをご依頼いただき、今回の旅が生まれました。
75歳というと年齢的には後期高齢者にあたりますが、ご本人たちが「好期高齢者」と自称されていたとおり、まさに人生の「好期・幸期」を満喫されていました。その様子を今回はコラムにしたいと思います。
早朝から出発。中央にいるのが私と五十嵐。それ以外は70代!皆さん姿勢が良くて素敵でした。
ジョージア旅行といっても、首都トビリシ周辺を巡るようなありきたりのことはしません。
叔父たちはヨーロッパ各国をさまざま旅をしてきたので、「都会」は求めていないのです。それよりジョージアにしかない自然、特に手付かずの山々、美味しいワインと食べ物に興味があります。
ツアーは東ジョージアの美食とワインの3日間から始まり、ジョージアの歴史と文化が詰まったクタイシ周辺で3日間。
そこから山岳地帯メスティアと、さらに奥地のウシュグリ村へ。旅の締めには、世界遺産ムツヘタで一泊して帰国。東から西へ、秋のジョージアの魅力を味わえる贅沢な旅でした。
ウシュグリ村とは、ヨーロッパ最後の秘境といわれている標高2,200mの山岳地帯の村です。ヨーロッパで最も高い標高にある、人が定住している村と言われています。
中世以来の独特な景観と、コーカサスの大自然はまさに秘境。その山をトレッキングしたい、氷河まで到達したい、というのが今回の旅のメインディッシュでした。
幸い天気にも恵まれ、美しい紅葉の中、健脚メンバーは氷河にも無事到達でき、最高の旅となりました。
大人数だからこそ大型車をチャーターしても、一人当たりの費用負担は2週間で20万円以下で収まりました。宿泊費・飲食代・現地交通費すべて込みです。
1泊あたり1.5万円。円安といえど、この金額で実現するのはジョージアならではです!
ヨーロッパ最高峰の村・ウシュグリ村は人生に一度は訪れてほしい場所です!
大学時代からの親友3人が75歳を迎え、コーカサス山脈をバックにワインで乾杯する姿には込み上げるものがありました。
長い年月親交を育んできたことはもちろん、健康であること、そして経済的にも全員のバランスが取れていないと実現は難しいでしょう。
20代以降は自分の積み重ねの結果。健康、体力、スキル、財産、信頼、友人、家族。どうしようもない病や事故に遭うこともあるので運も大切です。
その差は年齢を重ねるごとに如実に現れてきます。老いとは衰えではなく、積み上げてきたすべてが凝縮された濃厚で熟成されたワインのようです。
体力があって、頭がよく回転するという意味での若さはいつまでも維持したいですが、見た目だけの若作りは痛々しいものです。
また、以前コラムにも紹介しましたが、私のパートナー・五十嵐の母も63歳にしてジョージアに移住しており、今年は単身スペインに渡り、牧場でボランティアをして夏を過ごしました。
「今日が人生で一番若い日!」を合言葉に、日々を大切にしている彼女の姿勢はとても大きな刺激です。年齢を味方につけて自分らしく生きていたいですね。
最後に告知です。2025年1月から4月中旬にかけて私たちは日本に滞在します。この期間に無料相談会を開催しますので、ジョージアやフィリピンへの移住・旅・挑戦に関心のある方は、
yuimantanani@gmail.comまで、ぜひお気軽にご連絡ください。それではまた、次回のコラムをお楽しみに!
Written by 宮下なみ子(ジョージア)