レディースクリスマスパーティーでの讃美(デュエット)
2024年の新しい挑戦として、今年の2月に教会のコーラスに参加したコラムを書きました。
早くもあれから10か月が経とうとしています。
イースターの礼拝に始まり、母の日、洗礼、感謝祭、昨日開催されたばかりのレディースクリスマスパーティー、そして来週の日曜日に開催されるクリスマスイベントを含めると、これまで6回の讃美する機会がありました。
大人になってからのカナダでのコーラス体験は、日本の中学、高校での体験とは違うものがあり、いろいろ学ぶことがありましたのでシェアしたいと思います。
私たちのコーラスを率いるリーダーは、「楽譜に頼らず、耳で音を拾うことで耳の鋭敏さを鍛えること」を目標の一つとしています。
そのため、楽譜ではなく、歌詞のみ、またはパーツに分かれていない簡易な楽譜だけの曲が半分以上を占めています。
日曜日の朝練風景
小さい頃から「ルールに従ってきちんとやる、完璧になるまで努力する」ように訓練されてきた私は、特にお手本となる「正しい」メロディーが目の前にないことに不安を感じました。
歌によっては、同じアルトのメンバーでも「それぞれのバリエーションを歌ってよし」とされるものもあり、一致されたものがないことに非常に戸惑いを感じました。
最も不安を感じたのは、初めて讃美するイースター礼拝当日です。朝練でも、まだ揃わない箇所やメンバーの認識がバラバラの箇所があったまま登壇することに。
「まさに神様に祈るのみ!」と心配でいっぱいでしたが、奇跡は本当に起こります。
当日の練習では間違いだらけの状態だったにも関わらず、私たちコーラスのデビュー讃美は間違えることもなく、ベストパフォーマンスを発揮できたのでした。
このように奇跡的に、最終的にはベストの讃美を捧げることができたことで、「こうでなければならない」と私の中にインストールされていたものが少しずつ消えています。
「完璧でなくとも大丈夫」と思えるようになったことで、自分のコンフォートゾーンが広がっていきました。
歌詞のみ、音符なし「楽譜」
一方で、「英語で歌うのは、かなり難しい」と今回実感しました。
以前あまり難しく感じなかったのは、他人と合わせる必要がなく、好きなように歌っていたからかもしれません。
合唱では言葉通り、他のメンバーと合わせる必要がある他に、普段英語を話す時とはリズムや発音、文法までも違う場合があります。
さらに、讃美歌は今では使われないOld Englishも出てきます。例えば、昨日のクリスマスパーティーで歌ったクリスマスキャロルのうちの一曲「Mary’s Boy Child」。
カリビアン風に歌うと、「Bethlehem」(ベツレヘム)の「le」の英語の発音が日本語の「ラ」に近い音ではなく、「リ」に変わります。
また、「Them find no place to born she child.」のように、主語が「They」ではなく「Them」、逆に「her」(所有格)であるべきところが「she」になっています。英語のテストでは大きなバツをもらう文法ですよね。
Old Englishの例として、「haste(急ぐ)」や「laud(讃美)」のように普段は使わない単語もあり、実に勉強になります。
北米在住30年の私ですが、暗記するのも一苦労というより、曲の数も多かったため余裕がなく、記憶の限界を感じました。
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