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完璧でなくても大丈夫。完璧主義の私が教会のコーラスで学んだ3つのこと

2024年12月13日
林いくえ (カナダ)

コーラス初めての讃美(イースター礼拝)

③完璧に歌うことよりも大切な仲間との絆

いろいろな学びのある、刺激が多い今回のコーラス体験ですが、中でも最も考えさせられたのは、「仲間とは何か」ということでした。

ある日、リーダーと話す機会があり、それまでの感想と意見を聞かれました。

特に問題だと思うことはなかったものの、普段忙しい私は限られた時間を最大限に使うことを常に意識しているので、次のように伝えました。

「強いて言えば、忙しい中みんな練習のために時間を割いて集まっているので、貴重な時間を最大限に使うように意識したらもっと効率的になると思う」と。

というのも、稀に土曜日に朝練があった時は、早く集まって一緒に朝食をとってから9時スタートでした。

私は、「それぞれ家で食べてきてから集合すればいい。朝食の準備をする負担もなくなるし、練習のために集まるのだから食べものがなくても誰も反感を持つことはないはず」だと思ったのです。

それに対して彼女は、コーラスを始めた目的や願いを次のように語ってくれました。

「歌うこと以外にも一緒に何かを分かち合うことでお互いのことをもっとよく知り、讃美を通して、神に、他人に、そして仲間に仕えることとは何か、仲間のために祈り、一緒に成長していくことができる場を提供したい」

「新しいことに挑戦し、自分のコンフォートゾーンから踏み出すこと」がコーラスに参加した主な理由だった私は、リーダーの想いを聞いて、自己中心だったことに気付き、恥ずかしくなりました。

大人になり、主婦業、そして在宅ワークと、チームで何かに向かって努力する機会から遠ざかり、忙しさの中で自分ばかりに焦点を当てていたことに気づいたのです。

そんな想いを持つリーダーが率いるコーラス。私たちが目指すのは、完璧に歌うことではなく、歌うことで一つになることです。

練習は笑いで満たされ、緊張するメンバーには「You can do it!」と応援の声掛けをし、ソロを歌ったメンバーには「That was beautiful. Good job!」と褒め言葉。奇跡的にベストの讃美を捧げることができた時のハグ。

この10か月で家族のような絆が築かれてきています。素敵なコーラスの一員であることが誇らしくもあり、幸せです。

Written by 林いくえ(カナダ)

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