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クリスマスは家族の一大事!?夫のフランス実家での過ごし方

2024年12月23日
Towami (ドイツ)

大家族でのクリスマスイブディナーのテーブル

クリスマスの準備は、フランスのお母さんにとって戦争!?

その年のクリスマスイブ当日の朝、私と主人は仕事や約束があったため、各自で作業を進めていました。

その間、お義母さんは一人で買い出しに行き、ランチの準備を済ませましたが、あまりの疲れで泣き出してしまいました。

主人と私で「もう休んでいいから、準備は全部僕たちがやるから」と言い、私も午後の約束をリスケして参戦しました。本当に戦争のようです。

家族イベントのはずなのに、迎える側がすべて用意し、ホストするのでこれまたストレスです。

家族は別々に住んでおり、主人の弟さんやお姉さん、甥っ子などがばらばらとディナーの時間前に到着します。

彼らの到着時間までにすべての準備を済ませ、床をきれいに掃除しなければなりません。

やることが山積みでお義母さんのストレスは半端ない状態になります。ちなみにお義父さんはお手伝いをしません。

そもそも来るのは家族とそのパートナーで身内だけなので、みんな早めに来て掃除や準備を手伝えば良いのではないでしょうか。そして、内輪なので家が汚くても良いのではないか、と私は思うのですが…。

その年まで、「お義母さんの毎年のストレスに気付かなかったな」と思いました。

 

準備が整ったら、いよいよディナータイム!

全員が揃ったら食事の始まりです。まずアペロ、そして前菜、メイン、デザートと進みます。

アペロはフランス語圏の大事な文化の一つで、夏の夕方などにバーのテラスでドリンクとおつまみで話に花を咲かせ、20時半頃からディナーというのが定番です。イタリアにもアペリティーボ文化があります。

クリスマスでは盛りだくさん食べるものがあるにもかかわらず、20時頃にまずアペロから始まります。ナッツ、ポテトチップス、小さいサンドイッチ的なおつまみを片手に、カクテルや甘いワインを飲みます。

ここでお腹いっぱいになる可能性が大ですが、それでもやります。不思議です。

そして、完全に内輪で家での食事なのに、皆ディナー前におしゃれをします。

準備の時は作業着のような格好で働いていても、ディナーが始まる前に突然ひげを剃りに行ったり、アイロンをかけた白いシャツに着替えたり、髪を整えてメイクし、着替えてヒールに履き替えたりします。

さっきまで一緒に作業服で粉まみれになっていた同じメンバーが、家族だけの内輪にもかかわらず、ソワレ(夜会)が始まる直前に皆おしゃれになって現れるのです。

気持ちの切り替えが大事なのでしょうか。「そのままでよくないか?」と日本人の私には不思議です。

 

プレゼントの準備に本気で悩みます!

ツリーの下にたくさんのプレゼント

毎年、「あの人には何をあげたら良いのか」と皆で本気で悩み苦しみます。家族全員にプレゼントをするので、かなりお金もかかります。

実用主義的な私は、「みんなで欲しいものを事前にリストにして公開し、手分けしてあげれば良いのに」とか、この年のように「家族の誰かが体調不良の場合は特別な事態なのだから、プレゼント文化を廃止すればみんなが楽になるのに」などと思ってしまいますが、それは不可能です。

誰が何を欲しいかを探り合い、家族で「あの人は何が欲しいと言っていた?」と聞き合ったり、ショップを練り歩いてプレゼントのアイディアを探したり、それでも直前までアイディアがなく、悩んだりするのは本当に大変です。

しかも、日本のようにお店でプレゼントラッピングをしてくれないため、ラッピングを自分でやるのですが、プレゼント開封の10分前に「やばい、ラッピングしていなかった!」と言って、急いでラッピングペーパーとセロハンテープでぐちゃぐちゃのラッピングが出来上がります。

すぐ捨てられてしまうのに!環境保護団体に怒られそうです。

でも、ツリーの下にたくさんのプレゼントを並べて、みんなで順番に開けて行く瞬間はとても楽しいので、やっぱり苦労するのは必要だと思います。

ちなみにフランス、または私の義理の家族の伝統では、深夜24時にプレゼントを開封し始めますが、一人一人がツリーの前に出て、自分の分を開封していくのをみんなで見てわーわー言い合います。

最後の人が開封し終わった瞬間には、かなり遅い時間になっていて、朝方の私はいつもぐったりしています。

ということで、いろいろと不思議なことや「あれ?」と思うことがありますが、これも文化の一つ、「郷に入ったら郷に従え」ですね。

Written by Towami(ドイツ)

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