では、ここでまず現状把握をしてみましょう。次の人生の道筋を選ぶには、まず今の自分を知らねばなりません。以下の手順で進めます。
1:上記の8つの役割が、生活の中に占めている【割合】を記入し、8つの合計が100になるように現状を表してみましょう。0のものもあるはずです。
2: 次にそれぞれの【充実度】を点数で表してください。割いている時間は短くとも充実している場合もあれば、その逆もあるでしょう。
3: 点数で示した役割の、それぞれの現状の【課題】を書き出します。課題がない、現状で良好なものもあるかもしれません。記入の仕方としては、例えば、子ども「親とあまり会話できてない」、職業人「ダラダラ残業している」、学生「最近、学んでいない」、配偶者「あまりイメージがわかない」などでOKです。
4:3で書き出した課題に対して、【解決策の方向性】を考えてみます。例えば、親「今後のライフキャリアについて自分の思いを伝える」、職業人「意識的に残業しない日を作る」、学生「興味のある〇〇のオンライン講座を受講」、配偶者「近い将来について友達とも話してみる」など。
5: 次に、5年後の理想の【割合】を書き出し、どうなっていたいか【将来の状況】を書き出します。
6: 最後に、なりたい状況を実現するために、今【取り組むこと】は何なのかを書き出します。
このワークのポイントは、「主観を交えて」考えるということです。
充実度の感覚は、今までで1番充実していたことを思い出し、それを100点の基準にします。課題は一つに絞り込まなくてもOKです。思いつく限り書き出してみましょう。
人は、一つの役割に没頭しすぎると他がおろそかになり、バランスを崩します。
それぞれの役割に、あなたの限られた時間を投資しているわけですから、「キャリアのポートフォリオ」は、自ら決めることが大切です。
条件をつけずに、やりたいことや好きなことを考えてください。つまり、K子さん自身がご自分の本心に気づくことが必要です。人と比べてではなく、自分がどうしたいかを明確にしましょう。
頭の中で考えているだけでは、モヤモヤして思考はまとまりません。
あえて、数値化したり、言語化することで、「あ、そうだったんだ」と、自分の本心に気づくことも多いので、手と頭を動かして整理していきましょう。
人生100年時代、多様な生き方が受け入れられる時代だからこそ,選択肢が多くて取捨選択は難しいかもしれません。
状況に応じて、複数の役割の割合を変化させながら、全体を統合していく。
柔軟なライフデザインの考え方を引き出せるのがこのワークです。どうぞお試しください。
Written by 岩井真理(日本)
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