2025年あけましておめでとうございます。クアラルンプール在住11年の土屋芳子です。
マレーシアでは1/1は祝日ですが、その他は世間も仕事も通常通りです。
ニューイヤーのカウントダウンイベントや花火はありますが、イスラム教のお正月「ハリラヤ」、中華系お正月「チャイニーズニューイヤー」、インド系の光の祭典「ディーパバリ」の方がずっと豪華に盛大なお祝いモードになります。
私は年末には寒い日本の冬を避けてマレーシアに留まり、ホテルのテレビで紅白歌合戦を観て年越しをしました。
さて、去年くらいからマレーシアに移住する方、したい方が増えてきた感があります。
10年ほど前はアジアへの移住はまだまだマイナーで、ハワイやアメリカやカナダに移住する前段階であったり、地震や放射能汚染からのとりあえずの退避先として近場だったからという理由でのマレーシア移住が多かったです。
しかし、最近は日本の将来に危機感を感じた方が、近くて手頃だからという理由で最初からマレーシアを目指し、続々と来ている感じがします。
今回は移住や移住の下見に来る方に「これだけ知っておけば万全!」というポイントをお伝えしようと思います。
パート1は生活基本情報、次回公開予定のパート2はクアラルンプール観光編です。
インターネット
Simカード(3日〜1週間用)を現地で買うつもりなら、空港に到着してすぐ空港内で買った方がいいです。
街中で売っているもののほとんどは使用日数30日かそれ以上です。30日のSimならセブンイレブンでも購入可能です。また、比較的多くのカフェでフリーWifiを提供しています。
交通
配車アプリGrabは事前のダウンロードが必須です。どこでも車を呼べて安くて安全で便利で、アジアの他の国でも使えます。
KLIA空港からホテルは、2名以上なら電車よりGrabが安いです。Grabのアプリを入れると近隣のアジアどこでも使えるし、フードデリバリーオーダーも簡単です。タクシーはぼったくられることもあります。
両替
ショッピングモールはどこも両替屋がありますが、現金がなくてもEウォレットでだいたい生活できます。
カードはVisaとMastercardがほぼどこでも使えます。JCBは一部、アメックスはホテルでしか使えません。
Touch & Goという電子決済アプリがすごく便利です。Alipayと紐づいているので、日本のアリペイを国をマレーシアに変更することで、そのまま使えるかもしれません。ただし、マレーシアの電話番号がないと登録できません。
治安
海外にいれば気を引き締めることが前提として、基本的にはバイクでのひったくりと置き引き、繁華街でのスリに気をつければ大丈夫です。
マレーシア国内に全部で5店舗あるしゃぶ葉
宗教
全体の60%がイスラム教徒です。ホテルレストランは基本的にほぼ全てノーポークです。街中のレストランもノーポークやお酒を置いていないところも多いです。
その他、仏教、キリスト教、ヒンズー教といろいろな宗教の方がいますが、他者にその習慣を強要することはないので、お互いを尊重しリスペクトすれば大丈夫です。豚肉やお酒も探せば普通に入手できます。
物価(日本との比較)
日本より安いもの:家賃、交通費、駐車料金、ガソリン(74円/Lくらい)、屋台やローカルの店での食事
日本より高いもの:日本食、お酒類、ティッシュなどの紙製品、乳製品、車
その他のものは、場所にもよりますが、ほぼ同じくらいの価格だと思います。
昔はマレーシアの物価は日本の1/3と言われていましたが、今は日常で使うもの、食べるものなどの価格についてはあまり差を感じることがありません。
日系の店
クアラルンプールでは、日本のものはほぼなんでも入手できます。ダイソーやドンキホーテ(食が充実)、ユニクロ、無印良品、ニトリがありますし、レストランもだいぶ日系が進出しています。
インド寺院 Batu Cave
祝日
さまざまな人種のそれぞれの祝日がすべて休みになるので、年間を通してとにかく祝日が多いです。子供がインターナショナルスクールに通っている場合、スクールホリデーに加わり、休みが多すぎます。
マレーシア国内や近隣アジア諸国へは比較的リーズナブルに飛行機で行けるので、我が家はしょっちゅうプチ旅行をしています。
その他
「アジアだから日本より遅れている」というイメージを持つ方もいまだに多いのですが、マレーシアではデジタル関連は日本より進んでいたり普及していて、国民が英語ができることにより、西洋諸国のトレンドを取り入れるスピードも早いです。
多国籍の人々が共存していることから、他者や異なるものへの許容や尊重をきちんとできる方が多いです。
また、国民の平均年齢も若く、2024年調べでマレーシアは31.8歳。日本は49.9歳です。マレーシアは行動力や柔軟性に富んでいると言えると思います。
次回は、クアラルンプール観光編についてお伝えします。
※企業のマレーシア進出のための視察コーディネート、調査などをオーダーメイドで承っています。お問い合わせはインスタグラムからどうぞ。
Written by 土屋 芳子(マレーシア)