こんにちは、マレーシア在住の吉野美香と申します。
私は2024年1月から新しいキャリアとして、マレーシア法人の人材紹介会社Language Talent Solutionsにて日本人リクルーターとして勤務を開始しました。
海外移住・就職を希望する日本の方々をサポートすることが、私の主な業務です。
初回である今回のコラムでは、漠然と10代の頃から海外移住を希望していた私の海外生活遍歴と、これまでのキャリアについて書いてみたいと思います。
10代の頃から海外への憧れはありましたが、どの国でどのように実現するのかは決まっていませんでした。
大学時代は就職活動をせず、卒業後にワーキングホリデーに行くため、掛け持ちでアルバイトをしながら資金を貯めていました。そして、大学卒業後にオーストラリアへ渡り、ワーキングホリデーで2年間滞在。
この期間に海外移住を真剣に考え始め、どうすれば永住できるのかを模索し始めました。
移住に必要なスキルを身に付けるため、ワーキングホリデー終了後に一度帰国し、調理師免許を取得。
その後、ニュージーランドでワーキングホリデー1年と、雇用ビザでシェフとして2年間働きました。シェフ兼マネージャーとしての仕事は楽しく充実していましたが、永住権申請にはさらなる英語力が必要でした。
そこでフィリピンに語学留学をしました。しかし、英語力を短期間で伸ばすのは難しく、そのまま語学学校でアシスタントマネージャーとして働くことになりました。
英語を学びながら多くの人と関わることで刺激を受ける一方、どの国で永住権を取得するのが最適かを再び考えるようになりました。
そんな中、コロナの影響で日本に帰国。調理師の資格を活かしながらベーカリーショップで働き、ベイキングのスキルを習得しつつ、再び海外へ出る機会を待っていました。
そして、2022年。ついにそのチャンスが到来。以前の語学学校での経験を評価され、フィリピンへ戻ることになりました。
フィリピンでの生活に慣れるにつれ、「この国での生活を続けていくのもいいかもしれない」と考え始めました。しかし、日本に戻る選択肢がない以上、どこで永住権を取得するべきかという課題は常に頭の中にありました。
20代の頃はオーストラリアやニュージーランドへの再移住を目指していましたが、年齢やスキルを考慮すると、東南アジアがより現実的な選択肢となっていました。
その後、マレーシアの現在の会社に出会い、日本人の海外就職を支援する仕事をすることになりました。
マレーシアは、オセアニアやヨーロッパと比べて比較的簡単に雇用ビザを取得することができます。
正社員としてキャリアを築くことができ、海外生活経験を活かし、他の国での就職や日本への帰国を目指すことも可能な点が、マレーシア就職の大きな利点です。
現在マレーシアでやりがいのある仕事に就いていますが、海外生活を継続するためには、雇用ビザを提供してくれる企業の存在が不可欠です。
そこで今後は雇用ビザに依存せずに海外で自由に働けるよう、永住権の取得を目指します。
誰かにビザをサポートしてもらうのではなく、自分の意思で日本に帰国するのか海外生活を続けるのかを決定できるような、経済的にも独立した環境を整えていきたいと考えています。
私のキャリアは計画的なものではなく、点在しています。海外移住に多くの時間を費やしましたが、それでも遠回りしながらさまざまな人との出会いを通じてチャンスを得ることができました。
40代に突入してもなお、実現したい夢のために前進し続けています。
ここで伝えたいのは、完璧な準備など存在しないということです。「いつか」「きっと」という未来は待っていても訪れません。
まずは一歩を踏み出すこと。そして、目の前の環境で努力しながら、自分のキャリアを築いていくことが、海外で生き抜く鍵になるのではないかと思います。
柔軟に対応しながらも、しっかりと根を張り続ける竹のように。そんな生き方を目指し、これからも挑戦を続けていきます。
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Written by 吉野美香(マレーシア)