
以前、「週3日勤務のパートタイムに切り替えた男性同僚の働き方を見て感じること」というコラムを書いた。
オランダではパートタイムの働き方はとても一般的で、うちの会社でも男女問わず、週3日、4日といった働き方をしている人が約半数である。
その時はこのタイミングで自分もそうなるとは思っていなかったのだが、今年からパートタイムで働くことになったので、リアルな立場から共有してみたいと思う。
一つ誤解があるといけないので説明しておくが、オランダでは、「週40時間勤務がフルタイム(会社によっては36時間や38時間というところも)」であり、契約額の100%が支払われる働き方。
それより少ない働き方が「パートタイム」と呼ばれていて、就労時間に合わせて給与が支払われる。
私の場合、「1日8時間×5日の週40時間勤務」という働き方から、「1日9時間×4日の週36時間勤務」となり、給与は税引き前90%となった。

私がこのような働き方に変更したのは、主に子供の理由だ。
息子は今年18歳になり無事に成人したのだが、高校最後の年で、いわゆる受験生。しかもプロサッカー選手も目指しているので、今年前半は特にやることが多い。
学校や勉強のことだけでなく、試合やトレーニング、打ち合わせにも気が抜けず、サポート役の私の体力が足りなくなってきたので、会社と交渉して働き方を変えてもらった。
まず感じたことは、生活に少し余裕ができたということ。
平日は5時過ぎから自分の仕事の事務作業、それから弁当を作りと家事をして、会社の仕事。帰宅してすぐに家事や送迎、自分の仕事対応、9時過ぎにようやく終わってそこから記憶がないような日々。
夜に試合が入ると、仕事後に応援に行って、帰宅が11時くらいになることもあるし、週末はサッカーと自分の仕事で、ほとんど休みがない生活を送ってきた。
オランダでは多くのサービスが平日しか動かないので有給を取って小走りで済ませることになるが、楽しそうな学校行事はほどんど行けないし、重要な保護者面談だけ数時間の仕事を抜けて対応してきた。
今は1日の労働時間は伸びたものの、家族に与えるインパクトは少なく、平日1日自由な日があることで気持ち的に楽になった。

何より大きいと思うのは、余白の存在。
実際まだまだ余白があるとは言えないのだが、重なりそうになる用事をなんとか一人で回せるようにする努力が減った。
これまでなんとか回るようにスケジュールを立て、予定通りに進むように細心の注意を払わなくてはいけなかった。
充実しているといえばそうだが、十二分すぎて、私の望むライフスタイルではなかった。
子育てのおかげで隙間時間の活用がうまくなったものの、丸一日の余裕というのはとても大きい。
私の活動にはクリエイティビティーが必要で、アイデアはゆったりとした時に浮かぶことが多い。また、アイデアを実際に動かすにも作業する時間が必要で、それに費やす時間も増えた。
また、週末や有給をつなげると「長い週末」を取ることが可能なので、近隣国の旅行にも行けるのではないかと考えるだけでワクワクする。
就業時間が減っても仕事が減るわけではないので、以前より忙しさは増したものの、効率化スキルが発達していると思いたい。
つい欲張って、今までできなかった「あれもこれも」となりそうだが、まずは焦らず、体力を回復させたいと考えている。
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Written by 藤村ローズ(オランダ)