2024年の年末、台湾に住む妹が用事のため一人でカナダに来ました。妹が普段使用する航空会社はトロントへの直行便がないため、どこかで乗り継ぎが必要です。
カリフォルニアに住む友人たちとの間で、大学時代所属していた「台湾留学生同好会」30周年同窓会開催の話が出たこともあり、妹はロサンゼルス経由のルートを選びました。
そして、台湾へ帰る際に私もロサンゼルスへ同行することになりました。
結果としてはそうなったのですが、実は決断する前に結構迷っていました。その週は冬休みが終了し、学校が再開する第1週目。そのタイミングで家を空けるのは気が引けたのです。
一番心配だったのは、末っ子の朝食とお弁当です。末っ子ということもあり、今までほとんどのことをしてあげてきたため、自分で準備できるのか不安でした。同時にもっと早くから訓練すべきだったと反省。
「4日間だけだしなんとかなるだろう」と自分に言い聞かせ、思い切ってチケットを取りました。
右:トロント出発、左:ロサンゼルス到着
出発前日、数時間かけて作った数日分の夕食を冷蔵庫に納め、荷造りをして、ベッドに横になったのが夜中12時半。
寝る前に携帯をチェックすると、ロサンゼルスの友人から「強風警報」のメッセージが届いており、「命を脅かす、破壊的で危険な強風」という文字が目に入って不安を覚えました。
幸い私たちの便は朝10時半着の予定で、強風警報は午後からとの予報です。
「着陸は大丈夫だろう」と思いつつ、危険な強風の中ロサンゼルス空港から友人の家までの運転が心配になり、ベッドに入ったもののすぐに寝入ることができませんでした。
結局3時間足らずの睡眠で翌朝夜明け前に空港に向かって出発。
前夜の心配とは裏腹に、強い追い風のおかげで飛行時間は1時間短縮され、とても快適な4時間半の飛行でした。
いよいよロサンゼルスへの着陸態勢に入ったところで、「強風のため、特に地面に近くなるほど揺れが予期される」との機長からのアナウンスメント。「やはり強風の影響を免れることはできなかったか…」と覚悟します。
かなりの強風でしたが、安全にタッチダウンしたことに安堵を覚え、パイロットに対する敬意がさらに増しました。
着いてみれば、少し風は吹いていたものの、「強風警報は間違いだったのでは」と思うほどの穏やかさ。太陽も燦燦としていて、カリフォルニアに来た実感が湧いてきました。
「さあ、ここからがチャレンジ!」と意気込んだものの、レンタルカー会社までの送迎バスはすぐに情報が見つかり、空港を出てすぐにシャトルバスが到着。5〜6分ほどでレンタカー会社に着きました。
空港付近は危険な地区のイメージがあり、その上、車のことは基本的なことしか分からないので少し緊張しましたが、カウンターのお兄さんはフレンドリーで明るくて感じの良い人でした。
予約した車も新車のように清潔でピカピカ。手続きは10分ほどで終わり、すべて順調に進みました。ちなみに、今回使用したレンタカー会社は「Sixt Rental Car」という会社でしたが、おすすめです!
荷物をトランクに詰め込み、エンジンをかけ、早速会社で待っている友人のもとへ向かって出発しました。LAを離れて23年、詳しい道のりはもう覚えていなく、妹のナビゲートのもと車を走らせます。
カナダに移住してからも何度か家族で遊びに来たものの、レンタカーを含めた旅行の手配は毎回夫が担当してくれたので、最後に自分ですべての手配をしたのは20年以上前のことです。
私は自立したばかりの若者のように、一つ何か達成するごとに心の中で歓声を上げました。
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