1. 繋がり&思い出づくり
・物事には終わりがあることを意識して一期一会を大切にする。やりたいことは先延ばしにしない。日々、その瞬間を全力で楽しむ。
・「悲しくなるからお別れは言わない」ではなく、寂しく感じている気持ちやこれまでの感謝を伝え、しっかりお別れをする。寂しく感じるのはそれだけ自分がこの地に根付いていたということなので、自分の中で気持ちの区切りをつけることが次につながる。
・海外で築いた繋がりを継続できる仕組みをつくっておく。子ども同士もオンラインでつながる工夫をしておくと、大きくなってからも繋がりが継続しやすい。
2. 心の整理
・海外で得た価値観や経験を振り返り、今後も自分が大切にしたいことを整理する。今後の自分の指針になる。
・今の自分の気持ちやここまでの変遷、活動の記録などを自分の軌跡として残す。ノートに書く、写真やブログにまとめるなど、アウトプットすることで客観的に心の状態が捉えられる。さらに、この先振り返った時にまた成長を感じられる。
・「本帰国=終了」ではない。海外在住期と本帰国後を分断しない。すべての経験が積み上がっていることを認識する。
3. 心のケア
・帰国に向けたモヤモヤを家族や友人、似たような境遇の人とシェアし合う。正直な気持ちを話すことで今の状況を客観的に捉えられるようになり、建設的に物事を進められるようになる。
・自分を責めないと決める。環境の変化に違和感やストレスを感じるのは当たり前のこと。「私だけじゃない」と知る。
・ジャーナリングで気持ちを書き出す。どんな感情もOKを出す。
・がんばってきた自分を労わる(セルフコンパッション)。
・これまでの変化を乗り越えてきた力を信じて、結果を焦らず、どんな小さな変化も前進と受け止める。
本帰国やスライドが決まると実際は、現地の引き揚げと新環境の手配・準備・手続きなど実務的なことで忙殺されがちです。
特に心のケアについては、家族であってもそれぞれに環境変化に対して感じていることも対峙する課題も異なります。
まずはそれぞれの気持ちをオープンに受け止め合い、一緒に進んでいこうという気持ちを共有することが大切です。
これらのヒントが多くの方にとって期間限定の海外生活がより充実した時間になれば幸いです。
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Written by 大野由佳(ベトナム)
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