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信者にとってはクリスマスよりも重要な日イースター。オーストラリアの過ごし方や食べ物は?

2025年4月9日
野林薫 (オーストラリア)

イースターって何の日?

4月に入り、オーストラリアは暦の上で秋を迎え、いよいよみんなが楽しみにしているイースターホリデーが近づいてきました。

イースターはイエス・キリストの復活を祝うキリスト教の祝日で、毎年日程が違う移動祝日(連休)です。

今年は4月18日(金)の聖金曜日からスタートし、4月21日(月)の復活祭までの4連休がイースターホリデーとなります。

クリスチャンである私の友人によると、イースターは「イエス・キリストが信者のために命を落とし、その後復活した日であり、信者にとってはクリスマスよりも重要な日」だそうです。

 

イースターはどのように過ごすの?

イースターの過ごし方は人それぞれ異なります。

キリスト教の信者たちは、教会で行われるミサに参加し、お祈りを捧げ、家族や信者仲間たちとイエス・キリストの復活を祝います。

教会に行った後は、自宅でローストチキンなどの肉料理や野菜料理、デザートなど豪華な食事を楽しみます。

キリスト教を信仰していない人たちは、イースターホリデーを利用して友達と小旅行に行ったり、学校の秋休みと重なることもあり、家族で充実した時間を過ごすことも人気の過ごし方です。

ちなみに、オーストラリアのイースターホリデー期間に12日間開催されるRoyal Easter Showは、オーストラリア最大級の祭りの一つです。

農業や畜産の展示、販売や品評会、遊園地、パフォーマンス、屋台などが融合したメガフェスティバルであり、毎年100万人以上を動員しています。

 

イースターはみんな何を食べるの?

さて、イースターといえばHot Cross Bunsなしでは語れません。

ふわっとした食感で甘いフレーバーのHot Cross Bunsは、大人気のイースターフードです。こんがりときつね色に焼けた表面に刻まれている白い十字架が目印です。

最後に、イースターといえばチョコレートバニーとチョコレートエッグも忘れてはいけません。

キリスト教信者の友人によれば、チョコレートはイースターとはまったく関係がないそうですが、ウサギと卵はイースターで再生のシンボルとされています。

そのため、製菓会社によるイースターチョコレート商戦はバレンタインデーよりもはるかに熱く、この時期のスーパーマーケットはチョコレートバニーやチョコレートエッグで埋め尽くされます。

しかし、ここはオーストラリア。オーストラリアの固有動物であるビルビーをかたどった「イースタービルビー」も大人気です。

 

ビルビーとは?

ビルビーとは、大きな耳と長い鼻が特徴的なオーストラリア固有の小型有袋類です。

砂漠地帯に生息していて昆虫や種子、果物を食べ、地中に深い巣穴を掘って暮らします。

かつてはオーストラリア全土に分布していましたが、外来種の捕食や生息地の減少により個体数が激減し、現在は絶滅危惧種に指定されています。

イースターでは、環境保護のために「イースタービルビー」としてチョコレートビルビーが販売されるなど、保護活動のシンボルにもなっています。

この時期にオーストラリアを訪れるなら、イースタービルビーをお土産にするのもおすすめですよ!

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Written by 野林薫(オーストラリア)

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