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旅の失敗から得た、国際結婚夫婦の仲が深まる3つの極意

2025年4月25日
周さと子 (マカオ)

夫婦旅の失敗から得たコミュニケーション術

旅行と聞くと、「癒し」「非日常」「ご褒美」といったポジティブなイメージが浮かぶもの。

でも、夫婦旅となると案外、そう単純ではありません。

ポジティブシンキングがモットーの私でも、価値観のズレ、段取りの違い、疲れと空腹による険悪ムード…!? による衝突は避けられないのです。

私たち夫婦も最初は、そんな「文句の言い合い」からのスタートでした。

それが今では、旅行するたびに「夫婦って面白い」と思えるようになっています。

今回は、過去3回の夫婦旅の記録を通して見えてきた、「夫婦・家族旅」を楽しむ3つの極意をお届けします。

 

夫婦旅1回目は、充実旅のはずが裏目に出たニューヨーク

新婚旅行以来の夫婦旅は、私が10年働いた会社を退職した翌月でした。行き先は、ニューヨーク!20代で『Sex and the City』を見て以来、憧れ続けた街です。

この旅は私のリクエストで実現したので、スケジュール管理は私が担当することに。

幸いなことに、私と夫は時間のペース感覚が近く、お互い積極的に行動したいタイプ。なので、1週間の旅行プランは、詰めに詰め込みました!

その結果、旅行中に3回大きく衝突することになります。揉めたきっかけは以下の3つ。

・セントラルパークでのサイクリング中、夫の体力が尽きた時
・炎天下の中、道に迷って目的地にたどり着けなかった時
・空港バスが時刻表通りに来ず、焦りながら1時間近く待った時

暑さで体力を奪われると、決まって夫の機嫌が悪くなるんです。焦りや疲れから夫は「こんなことになったのは君のせいだ」と私を非難。

それに対して私も「はぁ?人のせいにするとか意味わかんない!」と反撃に出ます。

道端で言い争いになった私たちは、通りすがりのニューヨーカーに「ヘイヘーイ、リラ〜ックス」となだめられる始末。

 

夫婦旅の極意その1:「相手が不機嫌になるポイントを把握して対策を立てよう」

親切なニューヨーカーの手前、一旦落ち着きを取り戻しますが、不満は2時間は引きずります。無口になったり、どっちが先に謝るか牽制し合ったり。

素敵な景色に出会ったり美味しいものを食べたりしているうちにお互い機嫌は戻るんですが、せっかくの旅先、不機嫌に過ごす時間はもったいないですよね。

この夫婦旅1回目で学んだことは、「相手が不機嫌になるポイントを把握しておくことはとても大事だ」ということです。

お互いの不機嫌ポイントを知り、対応策を立て実行することで、揉める可能性を減らせます。

夫が不機嫌になるのは、体力を消耗するスケジュールや、時間に余裕がない時。

一方、私が不機嫌になるのは、夫が撮った私の写真がイケてない時(半目が多すぎる!)や、「君のせいだ」と言われた時。

そこで、私たちが考えた対応策は以下の4つ。

① 旅のプランは、時間と体力に余裕のあるスケジュールにする。欲張らない。
② 写真を撮る時は、カウントダウンや「はいチーズ」と声をかける。
③ 相手のせいにしない。「君のせい」と言わない。
④ 「旅は二人で作るもの」という共通認識を持って、確認し合う。

初回旅での衝突から得た学びは大きく、次回以降の夫婦旅に大きく役立ちました。

次のページ夫婦旅の極意その2:「相手の行動に対してリスペクトを示そう」

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