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観光前に知っておきたい!オーストラリアのバスの使い方

2025年5月7日
野林薫 (オーストラリア)

海外の公共の交通機関はハードルが高い?

オーストラリアで観光ガイドとして、日本からの個人旅行のお客様をご案内することがあります。

その時にお客様からよく聞くのが、「オーストラリアで公共の交通機関を使いたいけれど、目的地に着くためにどのバスや電車に乗ればいいか分からない」という声です。

特にバスについては、「どの停留所で降りるのかが分からないから怖い」という声もよく聞きます。

最近はGoogle Mapなどを使いこなして、公共の交通機関で観光する人が増えていますが、オーストラリアの交通機関は日本のものとは少し違います。

今回は、オーストラリアのバスに焦点を当てて、日本のバスとの違いについてご紹介します。

 

バスは手を挙げないと停まってくれない

オーストラリアでは、バス停で待っているだけでは、バスが自分のために停まってくれるとは限りません。

乗りたいバスが近づいてきたら手を挙げて、運転手に「乗ります!」という意思を示さなければ、バスは通過してしまいます。

よくあることですが、複数の人がバス停で待っていると、「誰かが手を挙げるだろう」と思い込み、結局誰も挙げないままバスが行ってしまう、という場面も少なくありません。

その結果、全員で走り去るバスを見送る羽目になります。

イヤホンを付けてスマホに夢中になっていても、バスは容赦なく走り去っていきます。オーストラリアのバス待ちは油断禁物です。

乗りたいバスを確実につかまえるには、停留所に近づくバスにしっかり注意を向けておきましょう。

 

車内はリアルなコミュニケーションが展開される

私が住むシドニーでは、運転手が「次は○○です」とアナウンスすることはありません。

車内の自動アナウンスもほとんどありません。そのせいか、乗客たちは気軽に運転手に話しかけます。

「この場所に行くにはどこで降りたらいい?」「このバスで合ってる?」などと質問する光景をよく見かけます。

乗車前に、開いているドア越しに運転手と「どのバスに乗ればいいか」と話し込む人も少なくありません。

その間、乗客たちは静かに座って会話が終わるのを待ちます。

オーストラリアのバスの運転手にはフレンドリーな人が多く、勇気を出して質問してみるのもおすすめです。

 

自由気ままな車内の雰囲気

オーストラリアのバスの車内では、自由に過ごす人が多く見られます。

隣に座る初対面の人や友人と大きな声でおしゃべりしたり、携帯で通話したりしている人も珍しくありません。

週末の夜のバスはパーティーさながらの賑やかさで、夜の街に繰り出す人々のテンションはバスの中から最高潮。まるでライブ会場のような雰囲気になることもあります。

そして、自由なのは乗客だけではありません。運転手も同じです。

自分のラジオで音楽を流しながら運転する運転手もいて、車内では運転手ごとに異なる音楽が楽しめます。

短時間の移動でも音楽付きのバスに当たると、気分が和らいだり楽しくなったりするものです。

オーストラリアにお越しの際は、ぜひバスに乗って地元の雰囲気を味わってみてくださいね。

・シドニーの旅のお手伝いします – ロコタビ
・オンライン英会話レッスンを提供しています – WorldTalk

Written by 野林薫(オーストラリア)

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