ここ2年ほど「オーストラリア旅のバケットリスト」を作り続けていて、わりと頻繁にオーストラリアをひとり旅しています。
そのリストの中で、ずっと後回しにしていたニューサウスウェールズ州のアウトバックの町「ブロークンヒル(Broken Hill)」に、思い切って今年の初めにひとり旅してきました。
ちなみにアウトバックとは、オーストラリアの内陸の砂漠地帯を指します。
ブロークンヒルは、かつて地下資源採掘産業で巨万の富を得た、砂漠の真ん中にある小さな過疎の町です。
現在は当時の地下資源採掘現場の様子が学べる博物館や、歴史的な建物、複数のアートギャラリーが見どころとして人気を博しています。
でも、ここを一人で訪れるとなると、治安や厳しい砂漠気候に少し不安がありました。
真夏のブロークンヒルの気候は、私が住むシドニーとは比べ物にならないほど乾燥しており、気温も45度を超えることも珍しくありません。
治安が悪いという話は聞いたことがありませんでしたが、やはり「ひとり旅」という意識が、決断の妨げになっていたのです。
でも、うだうだ考えていても何も始まらないと一念発起し、念願だったブロークンヒル訪問を実行することに決めました。
宿泊先の選択では、カスタマーレビューとロケーション、写真をしっかりチェックし、少しでも違和感を覚えたら却下しました。
観光プランを練っている時も、ときどき聞こえてくる「心の声」を受け入れたことで、不安がかなり軽減されたと思います。
準備をしっかり整えて、ブロークンヒル空港の砂漠の中の滑走路に着陸した時は、もう期待しかありませんでした。
レンタカーでお気に入りの音楽を聴きながら、ブロークンヒルの町や周辺の砂漠地帯を気の向くままに観光し、スケールがまったく違う開放感を体験しました。
ただし、オーストラリアのアウトバックの道路は法定速度100キロが基本の中、時には野生動物が飛び出してくる危険もあるため、気が抜けません。
決して自分に無理をさせず、「自分という旅のパートナー」に気を配りながら、アウトバックを満喫しました。
このブロークンヒルの旅は、「初めてのアウトバックひとり旅」として、心に残る旅となりました。
アウトバックひとり旅への怖れがかなり軽減されたこと、そして「自分自身という旅のパートナーに思いやりを持つ」という大きな学びが、この旅の収穫となりました。
私たちは日常生活の中で、心の声に耳を貸さないことが当たり前になっているのかもしれません。
時には自分の心の声にしっかり耳を傾けるために、ひとり旅に出るのもおすすめです。
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Written by 野林薫(オーストラリア)