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本帰国後の再就職への不安、新しい仕事に挑戦するべき?

2025年7月2日
岩井真理 (日本)

学び続ける姿勢「リスキリング」は誰にとっても必要

次に、「リスキリング(学び直し)」も重要な視点です。

現代社会は、予想以上の速さで変化しています。かつては一つのスキルで10年、20年と通用する時代もありましたが、今では5年もすれば知識やスキルは陳腐化し、新しい技術が次々と登場します。

特にIT関連分野は変化が早く、常にアップデートが必要です。だからこそ、どんな仕事に就くにしても、誰もが学び続け、知識を更新していくことが求められます。

さらに、ミドルシニアの方には、今後の選択肢として以下の3つがあると考えます。

1. 豊富な経験を活かして即戦力として働く
2. 新たな学びを通じて全く新しいことに挑戦する
3. 今までにやり残したこと、やりたかったことに取り組む

さて、L子さんはどれにワクワクしますか?

どの道を選んでも、自分で考え、学び続ける姿勢こそが「エンプロイアビリティ(雇われる能力)」につながります。

知人から声をかけられた未知の分野の仕事が、L子さんの希望する「海外経験を活かせる仕事」につながるのであれば、それはまさにこれまでのキャリアすべてがつながっている証です。

ぜひ詳しい話を聞いて、ご自身の近い未来がイメージできるかどうか、そこで学び続けることができそうか、確認してみてください。

 

情報とネットワークを味方に

また、自分がやりたいことを言葉にして周囲に伝えておくことも立派な就職活動です。「就活は情報とネットワークが命」と言っても過言ではありません。

どこにどんなチャンスが転がっているかは誰にも分かりませんから、アンテナを張っておくことが大切です。

採用のチャネルも広告ばかりではなく、知人の紹介で入社に至る「リファーラル採用」も、日本でも最近は増えてきています。

これまでの仕事やそれ以外の経験が「ライフキャリア」であるように、これまでに出会った人たちも、L子さんにとって大切な財産と言えるでしょう。

なお、お仕事を始める際には、きちんと「労働条件通知書」にて内容を確認しましょう。

疑問に思うことや納得のいかないことは、明確にしておくことが双方にとって非常に重要です。働く側から積極的に質問することは意欲の表れでもありますから、ためらわずに確認してくださいね。

まずは、相手の話をよく聞いて、自分にとって興味が持てるか、できそうか、確認してみましょう。そして、それがご自身にとってやるべき仕事かどうか、じっくり考えてみてください。

あなたの人生をデザインするのは、あなた自身です。

L子さんの「キャリア自律」を、心より応援しています。

Written by 岩井真理(日本)


真理さんのセッションを直接受けたい方は、aries.mariwai@gmail.comへご連絡お願いいたします。

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