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2カ国を経てたどり着いたスペインでの新生活!思わずこぼれた涙の理由

2025年7月3日
宮下なみ子 (ジョージア)

スペインに到着!街のシンボルの大聖堂の前にて

ついに、スペインでの新生活がスタート!

こんにちは。二人の娘と一緒に海外暮らしをしているグラフィックデザイナーの宮下なみ子です。

ついに、スペインでの新生活がスタートしました。憧れていた西ヨーロッパの暮らし。まだ始まったばかりですが、毎日が目新しくて本当に刺激的です。

街並みはどこを歩いても美術館のように美しく、通りを歩けばおしゃれなバルやお店が並び、パンもハムもワインもとにかく美味しい。

しかも、物価が想像よりずっとリーズナブル。おしゃれなのに、生活感もちゃんとある。このバランスがとても心地よいです。

なぜ私はヨーロッパに憧れていたのでしょうか?

ただの刷り込まれたイメージかもしれませんが、私にとっての最初のきっかけは、子供の時に映画館で見たジブリ映画『魔女の宅急便』です。

キキがヨーロッパを思わせる街で新生活を始める姿は、子供心にワクワクしました。単純ですね。でも、それでいい。

憧れってすごくピュアで原始的、だけど強烈なエネルギーになります。「これがしたい」「あそこに行きたい」――そう思える気持ちは、理屈じゃなくて、魂の一部みたいなものなんだと思います。

ここに来るまで、本当にいろんなことがありました。

途中で何度も「これでよかったのかな?」と立ち止まることもありましたが、それでも私は「進みたい」と思った。

だから今、ここにいます。そして、新しい国での暮らしを前にして、やっぱりしみじみと思います。「ここまで来れて、本当によかった」と。

 

ジョージア・日本・フィリピンとの違い

ジョージアの小学校で二人の担任だったマリ先生。本当に偉大な先生です。

ジョージアに3年半暮らし、毎年夏はフィリピンに滞在し、並行して日本での事業も継続してきましたが、それぞれの国で「当たり前」の基準が大きく異なります。

その違いは一概に良し悪しではなく、どれも興味深くて、それぞれの土地の文化や背景が色濃く表れていると感じます。

たとえば教育。日本ではきっちり座って話を聞く、集団行動を大切にするスタイル。多少やりたくないことでもきちんとやりとげることを重視しています。

ジョージアでは、公立校は4時間の短時間授業で子供に無理をさせません。伸びやかに育てることで長所が伸びる、という考え方です。

ジョージア語に関してはかなりしっかり教えており、母語や自国文化を大切にしています。

フィリピンでは、公用語が英語なので、ほぼすべての授業を英語で受けられることが最も特徴的です。また、フィリピン人の陽気な国民性も相まって、とてもフレンドリーです。

スペインは、まだ教育の違いを語れるほど住んでいないので詳しくは分かりませんが、授業時間はだいたい9時〜14時の5時間。季節によっては4時間です。

日本は9時始業でも30分前には登校するので、実際には学校にいる時間は7〜8時間。日本はかなり長いですね。

他にも、生活コスト、食べ物、治安、交通インフラなど、違いは数えきれません。このあたりはまた次回以降、具体的に深掘りしてみたいです。

 

スペインの大聖堂で感涙した理由

6月下旬は、スペイン全土でサン・フアン(San Juan/聖ヨハネ祭)という夏祭りが開催されます

ある時、大聖堂でのミサに立ち寄りました。美しい建築、ステンドグラス、荘厳なパイプオルガンと讃美歌。思わず涙がこぼれました。

そして、「私は、ここまで本当によく頑張ったな」と。

当時、小学1年生と保育園児を抱えて離婚をし、子育てをしながら自分の事業も育て、コロナ禍のさなかに海外移住。

異国で子どもを育て、生活を整え、次の地へと進んできた道のりは決して簡単ではありませんでした。でも、それでもここまで来た。

来るのは簡単。暮らし続けることが最も重要で、最も大変。これは私が常に思っていることですし、今の一番の課題ですが、ひとまずは今ここにいる自分自身を褒めてあげたくなった瞬間でした。

私が必死にたどり着いたこの場所。この街に生まれ育った人にとっては当たり前の環境。きっと私の涙に「なんで?」と思っていることでしょう。

私の娘たちはこの地で生まれてはいませんが、残りの成長期をこの地で過ごすことになります。

ここで見たもの、食べたもの、出会った人々を糧に、彼女たちの人格と人生は形成されていきます。

私は這いつくばって「ここまで来れた」と満身創痍ですが、彼女たちは「ここから始まる」とあっさりした表情。親の心、子知らず。でも、それでいいんです。

スペインの生活コストは日本よりは安いですが、ジョージアよりはずっと高くなります。

住み続けられるように頑張らないと。頑張れ、私!

 

あなたの“はじめの一歩”を応援します

ジョージアの村。ファンタジーの世界が現実にある、最後の秘境が広がります。

「諦めたら、そこで試合終了ですよ」

漫画『スラムダンク』の有名なセリフですね。本当にその通り!

ここまで来るまでの道のりは、一歩一歩、歩き続けて到達しました。回り道もたくさんしました。

それでも歩みを止めない限り、いつかはたどり着くのです。

まずはフィリピン、それからジョージアとステップを積み重ねた先に、ようやく今の暮らしがあります。

「海外移住なんて無理でしょ」と言われたこともあります。でも、自分が諦めない限り、道は拓けます。人生は思った通りになる――これは本当です。

ただし、夢は“分解”することが大切。一足飛びに夢は叶いません。段階を踏み、ステップを切っていくことで、現実味を帯びてくるのです。

だからこそ、今年もフィリピン下見ツアーを開催します。「いつか海外で暮らしてみたいけど、いきなり移住はハードルが高い」という方にとって、まず現地の空気を吸ってみることが何よりの第一歩になります。

現地の学校やスーパー、住まいの見学など、移住をリアルに感じられるプログラムを用意しています。下見ツアーの参加は今からでも申し込み可能です。また、ジョージアの下見ツアーも今年の秋に開催予定です。

もし今、少しでも心が動いたなら、その気持ちを大切にしてください。

あなたの「やってみたい」は未来の原石。憧れの気持ちに蓋をしないでください。

【フィリピン下見ツアー:2025年7月中旬〜9月上旬】詳細はこちらからご確認下さい。

【ジョージア下見ツアー:2025年9月〜10月】詳細はこちらからご確認下さい。

それではまた、次回のコラムもお楽しみに!

Written by 宮下なみ子(ジョージア)

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