スペインに到着!街のシンボルの大聖堂の前にて
こんにちは。二人の娘と一緒に海外暮らしをしているグラフィックデザイナーの宮下なみ子です。
ついに、スペインでの新生活がスタートしました。憧れていた西ヨーロッパの暮らし。まだ始まったばかりですが、毎日が目新しくて本当に刺激的です。
街並みはどこを歩いても美術館のように美しく、通りを歩けばおしゃれなバルやお店が並び、パンもハムもワインもとにかく美味しい。
しかも、物価が想像よりずっとリーズナブル。おしゃれなのに、生活感もちゃんとある。このバランスがとても心地よいです。
なぜ私はヨーロッパに憧れていたのでしょうか?
ただの刷り込まれたイメージかもしれませんが、私にとっての最初のきっかけは、子供の時に映画館で見たジブリ映画『魔女の宅急便』です。
キキがヨーロッパを思わせる街で新生活を始める姿は、子供心にワクワクしました。単純ですね。でも、それでいい。
憧れってすごくピュアで原始的、だけど強烈なエネルギーになります。「これがしたい」「あそこに行きたい」――そう思える気持ちは、理屈じゃなくて、魂の一部みたいなものなんだと思います。
ここに来るまで、本当にいろんなことがありました。
途中で何度も「これでよかったのかな?」と立ち止まることもありましたが、それでも私は「進みたい」と思った。
だから今、ここにいます。そして、新しい国での暮らしを前にして、やっぱりしみじみと思います。「ここまで来れて、本当によかった」と。
ジョージアの小学校で二人の担任だったマリ先生。本当に偉大な先生です。
ジョージアに3年半暮らし、毎年夏はフィリピンに滞在し、並行して日本での事業も継続してきましたが、それぞれの国で「当たり前」の基準が大きく異なります。
その違いは一概に良し悪しではなく、どれも興味深くて、それぞれの土地の文化や背景が色濃く表れていると感じます。
たとえば教育。日本ではきっちり座って話を聞く、集団行動を大切にするスタイル。多少やりたくないことでもきちんとやりとげることを重視しています。
ジョージアでは、公立校は4時間の短時間授業で子供に無理をさせません。伸びやかに育てることで長所が伸びる、という考え方です。
ジョージア語に関してはかなりしっかり教えており、母語や自国文化を大切にしています。
フィリピンでは、公用語が英語なので、ほぼすべての授業を英語で受けられることが最も特徴的です。また、フィリピン人の陽気な国民性も相まって、とてもフレンドリーです。
スペインは、まだ教育の違いを語れるほど住んでいないので詳しくは分かりませんが、授業時間はだいたい9時〜14時の5時間。季節によっては4時間です。
日本は9時始業でも30分前には登校するので、実際には学校にいる時間は7〜8時間。日本はかなり長いですね。
他にも、生活コスト、食べ物、治安、交通インフラなど、違いは数えきれません。このあたりはまた次回以降、具体的に深掘りしてみたいです。
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